研究課題/領域番号 |
20K03168
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 吉備国際大学 |
研究代表者 |
京極 真 吉備国際大学, 人間科学部, 教授 (50541611)
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研究分担者 |
寺岡 睦 吉備国際大学, 人間科学部, 講師 (60846103)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | コンフリクト / 対立 / 信念対立 / ストレス反応 / 考え方 / マインドセット / 信念対立解明アプローチ / メタ認知アプローチ / ストレス / ストレス低減プログラム / 多職種連携教育 |
研究開始時の研究の概要 |
多職種連携は、患者とその家族を包括的に支援するために欠かせない。しかし、それは異なる立場のメンバー間で意見が対立しやすく、その結果として怒りや抑うつなどのストレスが生じる。ストレスは臨床能力を低下させ、治療成績を悪化させるため、その対策が重要である。本研究では、意見の対立で生じるストレスを低減するために、信念対立解明アプローチに基づくストレス低減プログラムを開発する。この課題にこたえるため、本研究では医療系大学生を対象に、多職種連携における意見の対立で 生じるストレスを低減するためのプログラムを開発する。意義は、ストレスによる臨床能力の低下を軽減・予防し、多職種連携の質をもたらす可能性にある。
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研究実績の概要 |
意見や価値観の対立は、現代社会において避けられない問題である。多様な背景を持つ人々が共存する中で、異なる考え方や価値観が衝突することは珍しくない。このような対立は、当事者にとって大きなストレス要因となり、気分の落ち込み、不安、怒り、緊張などの感情を引き起こす。本研究では、意見や価値観の対立で生じるストレスに対処するための対策を開発することを目的としている。本研究の背景理論である信念対立解明アプローチは、考え方(マインドセット)を適応的にすることを重視している。本年度の研究では、対立への考え方と、コミュニケーションスキルやストレスコーピングスキルに関する追加データを収集するとともに、適応的な考え方を持つ個人はストレス反応が低い傾向にあることを確認していることから、この知見に基づき対立に対する考え方に働きかけるプログラムの作成に取り組んだ。プログラムの作成にあたっては、先行研究の知見とこれまで進めてきた研究を参考にしつつ、対立に対する適応的な考え方を促進するためのメタ認知アプローチの構造を抽出した。その結果、①対立に対するバランスの取れた視点を示す:対立を一方的に否定的に捉えるのではなく、対立がもたらす可能性のあるポジティブな側面にも目を向けるよう促す、②マインドセットが持つ力を示す:対立に対する考え方が、感情や行動に影響を与えることを理解させる、③適応的なマインドセットを選択する方法を提示する:対立に直面した際に、適応的な考え方を選択するための方法を提供する、④適応的なマインドセットを習慣化する方法を示す:適応的な考え方を日常的に実践できるよう、習慣化のための方法を提示する、⑤統制感を高める:自分の考え方は自分でコントロールできるという感覚を高める、という5つの原則的構造を備えたプログラムを作成することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究の全体的な進捗は、補助期間の大部分が新型コロナウイルスの発生と感染拡大の影響と重なったことから遅延してしまっている。また、プログラムの作成において、意見や価値観の対立という複雑な事象の影響もあって、想定以上の時間を要してしまっている。意見や価値観の対立は、否定的にも、肯定的にも作用する機会になりえる複雑な多様な現象である。このような複雑な事象に対しては、先行研究の動向を踏まえて、ポジティブとネガティブの両側面を考慮しつつ、適応的な考え方(マインドセット)の採用を促進する対策が適用でできると考えて、プログラムの設計に取り組んできた。現時点では、プログラムは作成できているものの、具体的な実施法とその影響については、さらなる検討の余地がある。以上の状況を総合的に勘案し、本研究の進捗状況は「遅れている」と判断し、補助事業期間延長申請を行い承認された。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、前年度までの研究の進捗状況を踏まえて、信念対立解明アプローチで重視する考え方(マインドセット)を適応的にするプログラムを試行し、対立への考え方やストレス反応への影響を調べるデータを収集し、評価する。また、それらの結果を踏まえて、対立への考え方を変えるプログラムの内容を総合的に検討する。
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