研究課題/領域番号 |
20K03179
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
生田 淳一 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70412450)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 質問生成 / 学級文化 / 授業方法 / 協同学習 / トレーニング / ICT活用 / ICT活用 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,学習が促進されるような児童の自発的な質問生成を引き出す授業方法を開発する。授業中に限った場合,児童の質問生成の有無には学級間差があることが指摘されており,学級文化が影響していることが予測される。そこで,質問生成の有無に及ぼす学級文化の影響について検証し,学級文化の影響を越えて質問生成を促す方法として,協同学習の手法を取り入れた授業方法について提案する。
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研究成果の概要 |
本研究は、児童の自発的な質問生成を引き出すことである。このことにより、いわゆる「主体的・対話的で深い学び」が促進されることが期待できる。児童の自発的な質問生成を引き出すことについて、その要因の一つとして学級文化に注目する。 結果、学級文化の特長に学級間差があり、その学級間の差に応じて児童の学校生活意欲に差があることが分かった。規律や人間関係が醸成されている学級の方が、そうでない学校よりも学校生活意欲が有意に高い。また、学級文化の特徴によって生じる子供の意欲は量的な違いが見られるとともに、質的に異なることを確認した。さらに学校生活意欲の高い学級で質問生成が促進される可能性が高いことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「問い」を持つことは、これからの社会を生き抜く上で大切な活動の一つといえる。AIの進化が著しい昨今、人間が主体となり「問う」ことの大切さが強調されつつある。本研究は、その中にあって「問う」ことの難しさに着目し、その原因は個によるものではなく、環境(ここでは特に学級間差)による要因が大きいことを示した。個別最適な学びと協働的な学びの一体的な実現が求められる令和の日本型学校教育において、目指す学びの実現をするには、児童生徒が自らの問いを持ち学んでいける学級をいかに作り出せるかが重要と指摘できる。授業づくりと学級づくりを追究することが主体的で対話的な学びを実現において大切であることを確認した。
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