研究課題/領域番号 |
20K03190
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 大阪産業大学 |
研究代表者 |
高井 由佳 大阪産業大学, デザイン工学部, 講師 (90626368)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自動車修理 / 塗装 / 調色 / 行動分析 / 眼球運動解析 / 教育システム / AR / 体験型教育システム / 暗黙知 |
研究開始時の研究の概要 |
自動車修理塗装における「調色」作業は、修理塗装の中でも難易度が高く経験値が最も必要であるとされている。この理由は、スプレーガンで塗装し乾燥した後の塗装色が修理する車体の色と一致するように塗料の配合を調整する必要があるためである。熟練技術者の退職と若手技術者の減少による人手不足が深刻化する自動車修理業では、習熟に時間を要する調色におけるコツや勘を取り入れた新しい教材が待ち望まれている。本研究では、調色における熟練技術者の暗黙知を形式知化し、調色のコツや勘を若手技術者に伝える体験型教育システムを構築することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、調色における熟練技術者の暗黙知を形式知化し、調色のコツや勘を若手技術者に伝える体験型教育システムを構築することを目的とした。 経験年数15年以上の調色の熟練者および、経験年数2年以下の非熟練者を対象とし、調色を行わせ、その間の動画撮影、視線計測、作業の理由を問うインタビューを行った。動画から作業分析を、視線計測から見ていた場所と注視時間を算出した。インタビューはテキストマイニングを行い頻出単語の傾向を明確化した。また、調色に使用した調色シートの測色を行った。これらの結果から、非熟練者は塗装後の色の判断が甘い事が明らかになったため、自動車ボディの塗色の判断力を養うARアプリを開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自動車修理調色に関する研究は世界的にも数が少なく、属人的暗黙知が形式知化されていない。本研究成果により属人的暗黙知を形式知化し教材として利用する一つのスキームを示すことができた。また、技術継承が困難な分野であるため、アプリ教材は国内外で技術継承を助ける一つの手段となる。
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