研究課題/領域番号 |
20K03191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
久保田 真弓 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20268329)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | メディエーション / コミュニケーション / アフォーダンス / 聴く力 / 教育 / コンフリクト / e-mediation |
研究開始時の研究の概要 |
在留外国人の増加に伴い、日本語を母語としない人々との日本語によるコミュニケーションが身近になり、職場や生活領域において様々なコンフリクトが予想される。 そこで、本研究では、裁判によらず、当事者同士で協調的かつ創造的に問題解決を行うメディエーション技法の教育的意義を明確にし、学校教育や市民教育で取り上げやすいよう従来の高文脈型コミュ二ケーションさらに今後予想される低文脈型コミュニケーション・スタイルに即したメディエーション技法の教育プログラムの開発、および教材作成を目的とする。特に日本語特有の「相槌」等をも考慮してメディエーション技法の実態調査をしたうえで創発的な対話促進という観点から研究する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、当事者同士で協調的かつ創造的に問題解決を行うメディエーション技法の教育的意義を明確にし、学校教育や市民教育で取り上げやすい教育プログラムの開発及び教材作成をすることである。動画教材は、登場人物5名による演技で話し合いの失敗例、成功例、メディエーションという3本とチャプターをつけた3本の合計6本を作成した。メディエーション技法の教育的意義は、オンラインメディエーションを3人のロールプレーで2セット実施し、データ収集し分析した。その結果、メディエータと2人の参加者のZoomとデバイスのアフォーダンスは2層構造になっていることがわかった。特に「聴く」という姿勢を促すことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで初等教育、中等教育でのメディエーションは、「いじめ防止」の観点からの導入であった。しかし、メディエーションを通して問題解決するプロセスは、当事者双方の創造性育成につながると思われる。そこで、本研究では、メディエーションの動画教材を作成した。この教材を通して広くメディエーション技法だけでなく有意義な話し合いの姿勢を育成することは、社会的意義があると考える。また、学術的な意義としては、オンラインメディエーションの研究で、視覚よりも聴覚のアフォーダンスが大きいことが明らかとなった点である。これによりICTを活用したメディエーション教育の方向性が示せた。
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