研究課題/領域番号 |
20K03194
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 広島工業大学 |
研究代表者 |
山岸 秀一 広島工業大学, 情報学部, 教授 (10609902)
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研究分担者 |
松本 慎平 広島工業大学, 情報学部, 教授 (30455183)
加島 智子 近畿大学, 工学部, 准教授 (30581219)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | プログラミング / 学習支援 / チャンキング技能 / ソースコード読解 / ソースコード読解学習 / チャンキング / 読解力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,チャンキング技能の獲得を狙いとしたソースコード読解学習支援システムの開発であり,内容理解の精度向上,速読,バグ発見に対する観点からその有用性を明らかにすることである.チャンキング技能の獲得に有効な課題提示方式を検討する際,「注目させたい個所以外を非表示にする方式」を適用する.課題外在性認知負荷を軽減する手段として,本研究が行う「注目させたい個所以外を非表示にする方式」は現在までに取り組まれていない手法である.本研究では,チャンク単位を段階学習の考え方に基づいて決定する.これは,段階的詳細化プロセスに基づきプログラムの読解と意味理解そのものに着目したものである.
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研究成果の概要 |
研究代表者らはこれまで,プログラムスライスの土台であるデータ依存グラフを的確に,かつ効率良く把握することを狙いとして,ソースコード読解に基づいたプログラミング学習システムの開発を進めてきた.また,学習ログを潜在ランク理論により解析し,記述知識単位個々の困難度を段階的に定量化した.実際の講義での利用から統計的に有意に早く読解できるようになるなどその有用性が確認されたが,初学者の支援に留まっていた.そこで本研究では,中級に差し掛かる学習者を支援するため,チャンキング技能の獲得を狙いとしたソースコード読解学習システムを開発する.そして,その有用性を明らかにすることで学術的貢献を果たす.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来システムは,読解時間を短縮できる効率的な学習方法であることが明らかにされた.一方で,従来システムの学習方式は「外的」な知識に一切関与せずプログラムの構造のみに着眼しているため,ソースコードの規模は限定され,それゆえ初学者の支援に留まっている.そこで本研究では,従来よりも規模の大きいC言語のソースコード読解を扱いプログラミング中級程度の学習者の読解学習を支援するため,上級者がソースコード読解の際に適用すると言われているチャンキングに着目する.そして,学術的問い「チャンキング技能が中級に差し掛かるプログラミング学習者のソースコード読解に有効である」ことを明らかにし,学術的貢献を果たす.
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