研究課題/領域番号 |
20K03205
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
富田 賢吾 名古屋大学, 環境安全衛生推進本部, 教授 (70422459)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 防火 / 安全教育 / 火災事故 / 防火防災 / 事故 |
研究開始時の研究の概要 |
昨今の大学、研究機関における火災事故の頻発、および一般市中においても火災が多発していることを受け、防火教育を見直し、より効果的な教育教材、教育手法を開発することを目的とする。 複数の大学等研究機関の火災事故の検証を通じ、防火教育として実施すべきことを抽出し、それらの火災事故の原因を踏まえた模擬火災実験の実践を通じた参加型教育の実施、そしてこれらの実験を生かした可視化教材を作成し、効果の高いモデル教材を作成する。
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研究成果の概要 |
昨今の火災事故の多発を受け、防火教育を見直し、効果的な教育教材、教育手法を開発することを目的とし、名古屋大学で発生した火災事故の収集と原因の精査、および30程度の国立大学等における火災の発生状況や、火災避難訓練の実施状況・内容等を調査し、これらの調査結果を基に、教材を作成した。 教材には、実際に発生した火災事故の事例や、実火災や燃焼、煙の発生状況等の動画教材を組み込んだ。作成した教材を使用し、学内およびその他複数の機関において防火講習を実施し、本教材、講習が効果的であること、特に実際に発生した火災事例に基づいた教育や組み込んでいる動画教材の有用性等について確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
火災事故が多数起きている状況の中で、防火教育の実践は必須であったが、効果的な教育手法、教育内容が定まっていない状況だった。市中での事故も合わせた膨大な数の火災事故の原因と再発防止策を系統立てて整理することに加えて、実現場で実際に起きた被害を現場にあるモノと人、設備等を加味することで、科学的な知見に基づき、対策を立案することで、必要な教育内容を抽出し、教材を作成した。実事例を多数使用すること、および事例を模したビデオ教材等を作成し、教材に組み込んだことで、効果的な教育効果があったものと考えられ、実際に多数の大学等研究機関における教育を実践できたことは社会的な意義も大きいものと考えられる。
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