研究課題/領域番号 |
20K03222
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
菊地 洋一 岩手大学, 教育学部, 教授 (50241493)
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研究分担者 |
久坂 哲也 岩手大学, 教育学部, 准教授 (00779944)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 物質学習 / 小学校 / 中学校 / 理科 / 深い学び / 粒子概念 / 系統的学習 / 教育内容 |
研究開始時の研究の概要 |
現在,学校教育の転換期に当たり,コンピテンシー育成と教育の内容論の融合が大きな課題になっている.本研究は小中学校の物質学習を対象にして,この課題に当たる. 物質学習の内容は,粒子概念の活用ができれば一貫性が強く,系統的学習や科学的思考力育成に取り組みやすいという大きな特徴がある.この一貫性を生かした学習は,資質・能力の育成においても特徴となる.「深い学び」の実現に向けて,この内容構造・特徴を生かす中で,個別の学習内容に適した授業を適切に配置することが望まれる.本研究はこの考え方で小中学校の物質学習の全体構想と授業開発を往還しながら実践的に研究し,これらの具体的な提案を行う.
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研究成果の概要 |
本研究は,小・中学校の物質学習について,その内容論的考察に基づき,深い学びの実現に向けた物質学習の全体構想と授業の開発を行った.物質学習の系統性や内容的な特徴を生かす形で「深い学び」を意図した授業の代表的なパターンを整理し,さらにそこに当てはまる具体的な授業を開発した.それぞれの授業を行う上での留意点や授業の利点を明らかにした.本研究の提案は,これからの深い学びの実現に向けて物質学習の具体的なモデルとなる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在,学校教育における授業の在り方が大きく変わろうとしている.教育現場には具体的な授業改善の指針として「主体的・対話的で深い学び」が提示されている.この教育の転換に向けて様々な研究や取り組みが始まっているが,まだ手探りの状態である. 本研究は小中学校理科の物質学習を取り上げ,学習内容の俯瞰的視座から深い学びの実現に向けた実践的な研究を行った.その結果,物質学習の学習内容の特徴を生かした系統的な学習構想と代表的な深い学びの授業を開発した.これらは教育現場において,これからの物質学習の具体的なモデルとして重要な意義をもつものと考えられる.
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