研究課題/領域番号 |
20K03227
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
|
研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
芝原 寛泰 京都教育大学, 名誉教授 (60144408)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | マイクロスケール実験 / 科学教育 / 教材開発 / 探究活動 / 理科教育 / 環境教育 / プログラミング学習 / 小学校理科 / 中学校理科 / 高校化学 / 探究学習 / 授業デザイン / 主体的学習 / 個別実験 |
研究開始時の研究の概要 |
マイクロスケール実験の特徴である個別実験により、児童・生徒の授業への主体的な参加を促す活動を実現する教材開発と、探究的な授業デザインの構築を目的とする。小・中・高校の理科実験における、個別実験と実験時間の短縮による学習効果に注目して、実験テーマに関する素朴な疑問点を、実験による解決を前提に、探究過程として含めた授業デザインの構築を目指す。 まとめると 1)個別実験により、新学習指導要領に対応した児童・生徒参加型の主体的な実験を取り入れ、探究的な授業デザインの構築及び現場への提案を図る。 2)提案する授業デザインの実践的検証を行う。研究成果の社会的発信をとおして、マイクロスケール実験の普及を図る。
|
研究成果の概要 |
2020~2022年度において、小中高等学校の理科を対象に教材開発あるいは改良を進め、同時に既存の理科実験の見直しと、個別実験をねらいとしてマイクロスケール化の検討を行った。特に学校現場への普及を念頭におき、できるだけ安価で安全な器具の開発を積極的に行った。学校現場での授業実践は、コロナ禍の影響を受け、十分に当初の目的を達成出来なかったが、「ひらめき☆ときめきサイエンス」を2回実施し、近隣の中・高校生を対象に開発した教材実験を紹介した。研究期間において開発した教材実験は8件で、著書1件(2023年5月25日刊行)、学会発表11件(国際会議1件含む)、論文の公表3件である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マイクロスケール実験は、すでに学習指導要領解説において「廃液量の削減」に有効な実験として推奨されたが、学校現場への普及は十分でなかった。普及にいたらない問題点を洗い出し、教材開発においては、より安価で安全な材料を用いた。また学校現場や実験教室での実践活動、ワークシートや実験動画の公開、さらに詳しい実験方法等を記載した単行本の刊行に向けて取り組んだ。マイクロスケール実験とICT活用にも注目、さらにSDGcの考えも取り入れ、学校現場への普及に取り組んだ。以上より、新しい教材実験の開発、理科授業の改善、児童・生徒らの探究的活動の支援等の観点から、学術的意義及び社会的意義のある研究成果となった。
|