研究課題/領域番号 |
20K03244
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 群馬県立ぐんま天文台 |
研究代表者 |
田口 光 群馬県立ぐんま天文台, その他部局等, 研究員 (20356132)
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研究分担者 |
橋本 修 群馬県立ぐんま天文台, その他部局等, 研究員 (20221492)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 天体物理学 / 分光スペクトル / 公開天文台 / 接眼分光器 / 眼視分光器 / 150cm望遠鏡 / 観察望遠鏡 / 恒星物理 / 観察用望遠鏡 / 観望用望遠鏡 / 天体分光学 / 科学教育 / 公共天文台 |
研究開始時の研究の概要 |
観望用の大型望遠鏡に接眼分光器を用いた天体スペクトルの眼視観察は、分光観測を基礎とした天体物理学の本質の直観的な理解に非常に有効であることがわかっている。そのような教育プログラムをより効果的なものとするため、天体スペクトルにおける波長と色覚との関係を正確に再現する手法を確立し、これを用いて人間の視覚と一致したリアルなスペクトル画像を印刷物や映像としてより正確に再現できる資料を作成する。ぐんま天文台150cm望遠鏡の低分散分光器GLOWSの改良を行い、資料の基となる観測データを取得するとともに、具体化した画像資料を用いた教育プログラムの実践とその評価を行う。
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研究成果の概要 |
天体の客観的な物理情報は、分光観測によるスペクトルの解析から得られることが一般的である。その理解は必ずしも容易ではないが、天体のスペクトルやその色は視覚的に印象的であるため、これらを自らの視覚で体験することができれば、スペクトルが持つ本質的な意味をより直観的に理解することできる。このような観点から、天体の色とスペクトルを同時に観察できる接眼分光器を独自に開発し、眼視での観望に適した望遠鏡に設置した。さらに、その理解がより深まるよう分光画像資料等の作成を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人間の眼は暗い対象に対して色を検知する能力が低下することから天体スペクトルの観察には大口径の望遠鏡での設置が優位となる。ぐんま天文台150cm望遠鏡の集光力を生かすことで、天体の色のみならず、天体の分光スペクトルの詳細な特性を視覚的に検知することが可能となった。公共天文台であるぐんま天文台では夜間の観望会に多くの来館者がある。そこで、天体のスペクトルを観察することで天体の分光観測にもとづく天体物理学の基礎を、視覚を通じて直観的に学べる教育機会を提供することが可能となった。
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