研究課題/領域番号 |
20K03248
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
|
研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
藤井 純子 福井大学, 教育・人文社会系部門(教員養成), 助手 (50228946)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 地学教育 / 初・中等教育 / 礫 / ウェブ教材 / 教材開発 / 地域地質データベース |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,福井県の地域地質データベースに,各スポットで観察できる石ころ・砂等の詳しい情報を連動させてデータベースを充実させると共に,それらのウェブ教材や実物教材を活用した地学教育手法を開発する。 教育現場の教員が求める地域地質の情報を教材も含めてデータベースに掲載し,教員に自由に活用してもらうことにより,地域や学校の状況に合った授業計画の手助けになると期待できる。さらに,科学イベント等だけでなく小・中学校の授業においても,学習内容に対応する「室内持ち込み教材」を用いた授業実践をデータベースの活用と併せて行う。これにより児童・生徒の理解度を調査し,教育効果を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
本研究では,福井県の地域地質データベースに,各地点で観察できる礫や砂等の基礎データを連動させること,それらのデジタル教材や実物教材を活用した地学教育手法を開発することを目的とし,福井県の石ころに着目したホームページの作成を進めてきた。 ホームページに記載するための礫や砂の基礎調査のほか,礫の調査方法の開発,河床礫のファブリックを利用した古流向の復元や河床礫の形の変化を円磨度で表す調査手法の開発等も行った。調査結果を客観的な数値として表すことにより,科学的なものの見方や調査,考察等を教育現場で培うことことができると期待され,更に一歩進めた教育実践の提案にも役に立つと考えられる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
福井県の石ころに関するホームページでは,福井県の地域地質と関連した現地ですぐに役に立つ情報を提供した。観察に適した地点の詳しい情報を多数提供することにより,学校の事情に柔軟に対応できる。 また,各地点の礫の情報だけでなく,これらの活用法なども提案している。「石ころ」は身近な教材である一方で礫種等がわかりにくく敬遠されがちであるが,工夫次第で発達段階に合った面白い教材になりうる。河床礫の並び方や礫の形の違いは目視でもわかりやすく,特別な機材や装置がなくても測定ができるため,児童・生徒でも調査が可能である。科学的な考え方を培う教材として,学習内容に合わせた教材の一つとして様々に利用できる。
|