研究課題/領域番号 |
20K03282
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
菱山 玲子 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70411030)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | AI倫理 / 科学教育 / 人工知能 / 社会情報学 / ケーススタディ / AIリテラシー / 科学コミュニケーション / 技術教育 / 技術者倫理 / ケースメソッド / ケース教材 / ネットワークモチーフ |
研究開始時の研究の概要 |
AI(Artificial Intelligence,人工知能)の実用本格化によりその恩恵を享受する社会が到来する一方,AI技術を正しく理解しそこに潜む各種のリスクを踏まえ適切な判断ができる能力を育成する「AIリテラシー」教育が必要となる.本研究では,このAIリテラシー教育の確立に取り組む.研究ではその教育手法としてケーススタディを採用し,平易な体験型の実験ケースとリーディングケースをセットで整備し体系化する.研究の目標は,これを授業において試験的に実践・評価しその効用を明らかにすると共に,AI時代に新たに生じる技術やリスクへの理解,技術を巡る対話を促す効果的な手法を見出すことである.
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研究成果の概要 |
本研究はAIリテラシー教育のためのプログラム体系化と確立をめざした.AIリテラシーの教育手法としてケーススタディを採用し,自動運転車による事故,オンライン試験監督システムの導入,美術品のデジタル復元プロジェクト,就職活動におけるAIシステムの導入,という4つのケース教材を設計・執筆した.実験室実験やインクラス実験を通じて,AIリテラシー教育におけるケーススタディの有効性や,AI倫理のコンセンサス形成における,多面的な議論の重要性を示すことが出来た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AIリテラシー教育におけるケースメソッドの有効性を示したという点だけでなく,ケース教材はオフライン教育とオンライン教育の両者で活用が可能であり,ハイブリッドな教育環境での展開可能性を示すことが出来た点にも学術的意義が存在する.本研究を通じて開発されたケース教材は,フィクションとして記述されているが,オリジナリティの高い内容となっている.さらに,教材ごとに異なる論点や問題設定を含んでおり,社会的意義の大きな成果物である.
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