研究課題/領域番号 |
20K03288
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 公益財団法人日本モンキーセンター |
研究代表者 |
高野 智 公益財団法人日本モンキーセンター, 学術部, キュレーター (90370197)
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研究分担者 |
赤見 理恵 公益財団法人日本モンキーセンター, 学術部, キュレーター (50414107)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 博学連携 / 博物館教育 / 理科教育 / 科学教育 / 動物園教育 / 動物園 / 博物館 / 霊長類 / 博物館学校連携 |
研究開始時の研究の概要 |
新課程の学習指導要領のもと、博物館と学校の連携による教育活動を強化する方針が示されている。しかし実際には、博学連携は大きな広がりを見せるに到っていない。本研究では、主に愛知県犬山市における継続的な博学連携の取り組みを対象に、児童・生徒への効果、教員の意識などを分析し、博学連携を普及させていく上で克服すべき課題を明らかにし、教育の充実に貢献しようとするものである。
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研究成果の概要 |
現行の学習指導要領には、博物館等の社会教育施設との連携をうながす記述がある。本研究課題では、愛知県犬山市における継続的な博学連携活動を主な題材として、博物館等と学校との連携(博学連携)の定量的評価をおこない、博学連携を持続的なものにするための課題の検討を試みた。博学連携プログラムに参加した児童・生徒および学校教員に対するアンケートでは、博物館の学芸員と学校教員とが協働して練ったプログラムは高い理解度と満足度をもたらすことが示された。一方で、携わる教員の態度には温度差があり、博学連携の意義を共有する必要があることや、学習指導要領の移行に伴うカリキュラム変更への対応方法などが課題として挙げられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
博物館等の社会教育施設と学校教育が連携し、教育効果を向上させることができるのであれば、それに異を唱える人はいないであろう。しかし実態としては、博物館等と学校教育が持続的で良好な関係を構築し、博物館と学校双方にメリットのある形で連携している事例はさほど多くない。愛知県犬山市における継続的な博学連携を分析した本研究課題の成果は、博物館との連携を模索する学校教員、学校との連携を模索する博物館の学芸員等の双方にとって参考になる事例であり、学習指導要領に謳われた博学連携の拡大に寄与するものと思われる。
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