研究課題/領域番号 |
20K03298
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
繁桝 江里 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (80410380)
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研究分担者 |
山口 裕幸 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (50243449)
林 直保子 関西大学, 社会学部, 教授 (00302654)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | フィードバック / プロアクティブ行動 / チーム / リーダー / 研修 |
研究開始時の研究の概要 |
職場でリーダーがチームにフィードバックを与える場面は、メンバーが改善を志向する発言をしたり、チームが協働的な創意工夫するという主体的な行動の促進の好機である。本研究では、主体的行動を促進する方法を習得するリーダー向けの研修を開発し、職場での実践の効果の実証を目標とする。研究は、①正社員対象の調査により、フィードバック場面におけるリーダーおよびメンバーの行動が成果変数に影響するという仮説の妥当性を確認、②企業対象の研修内で実験を行い、フィードバック場面で主体的行動が促進されること、および、その際のリーダーの行動の影響を確認、③上記を反映した研修の効果を事前事後調査で検証、の3段階の構成である。
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研究成果の概要 |
本研究では、職場におけるメンバーの改善志向の発言、および、協働的な創意工夫という主体的な行動を促進することを目的として、リーダーを対象とするフィードバック(FB)研修プログラムの開発を試みた。まず、インターネット調査を実施し、リーダーのFBの頻度や方法がメンバーの主体的行動などの結果変数に影響することを確認した。次に、研修およびリーダーとメンバー対象の事前事後調査を実施し、研修効果はメンバーがリーダーの変化を認知する程度や、FBの頻度に依存することが示された。最後に再度インターネット調査を実施し、部下の主体的行動の先行要因としての上司のFBの効果の相対的強さや調整要因の影響を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,主体的行動としての改善的発言や協働的創意工夫をリーダーが促進しうることをインターネット調査による多変量解析と研修による介入効果の検討という異なる研究方法で示したことに学術的な意義がある。また、やりがいが感じられずやらされ感が増加しているとされる社会背景において,従業員の主体的行動を促進するためのマネージャー研修を開発し,実用化に向けて介入効果の条件を特定したことに社会的な意義がある。
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