研究課題/領域番号 |
20K03300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 成城大学 |
研究代表者 |
中村 國則 成城大学, 社会イノベーション学部, 教授 (40572889)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 確率 / 効用 / 言語確率 / 意思決定 / 価値 |
研究開始時の研究の概要 |
結果が生じる確率と起きた結果の大きさ双方を独立変数として操作し,起こり得る結果の大きさ・結果が生じる確率を従属変数として測定し,両者の関係を分析する.研究1では,確率は1000万分の1から10%程度,獲得金額は300円から7億円までの値を用いて検討する.研究2では地震や災害の規模と生起確率,得点競技と点差とその点差での勝敗率の関係,といった賭け以外様々な現実の確率事象を用いて検討する.
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研究実績の概要 |
本年度はこれまでの研究成果に基づき、言語確率表現という新たな側面に注目した研究に着手した。我々が日常生活の中で不確実情報をやり取りするとき,50%”という数値的な確率のみならず、“確実である”“不可能である”といった言語表現を用いることがしばしばある.このような言語表現によってあらわされる不確実性情報は数値的な確率と異なった性質を有することはこれまで様々な研究によって指摘されてきた.ここで本年は,このような言語確率においても価値と確率の間に相関がみられるかを複数の実験的研究に基づいて検討した.その結果、言語確率表現についても価値と確率の負の相関が確認され,加えて言語確率の持つ方向性という性質も,結果が示す価値の大きさに影響することが明らかになった.また,言語確率の方向性を操作するうえで,”~でない””不~”といった否定表現の影響も同時に検討し,言語確率が示す確率や価値に対してこれらのような否定表現が系統的に影響し,その影響の仕方がこれまで示されてきた確率と価値の相関に一致するような毛校であることが明らかになった.これら一連の研究成果はNakamura (2023 in Cognitive Science Socety)で発表予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
確率と結果の相関に関するデータが蓄積し,加えて言語確率という新たな側面に関する研究にも着手し,着実な成果を上げていると評価できるであろう.また,昨年度から内外の学会が対面開催されるようになったため,研究成果の発表・公表もここ3年よりもスムーズに行えるようになり,成果のアピール面も順調に進展していると考えられる.
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今後の研究の推進方策 |
今後は言語確率表現における価値と確率の相関という新たな側面の検討を深めると同時に,これまで得られた様々な研究成果の論文化が課題となるであろう.ただしその一端をすでに国際会議論文として公表し始めており(Nakamura, 2023),順調に進んでいくものと考えられる.
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