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自己存在感と自己認知神経基盤との関連性:メンタルヘルス応用に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 20K03310
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10010:社会心理学関連
研究機関名古屋大学 (2022-2023)
広島大学 (2020-2021)

研究代表者

原田 宗子  名古屋大学, 情報学研究科, 特任講師 (30414022)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード自己存在感 / 自己認知の神経基盤 / fMRI / メンタルヘルス
研究開始時の研究の概要

本研究では、近年社会的に関心が高まっているメンタルヘルスケア(精神面での健康対策)の効果的な方法への手掛かりを見つけることを目指す。近年注目されている瞑想などにも見られるように、「雑念を払って自分自身に意識を向け直す」ことが一つの鍵であるように思われるが、「自分自身というものの認識の仕方が個人によって異なる可能性」やその脳内メカニズムの個人差に関しては言及されていない。そこで本研究では、以下の点を明らかにする。
a. ヒトが自己を意識するとき、異なる個人特性によって自己のどのような側面を重視して注意を向ける傾向があるのか。
b. 「自己存在感」の個人差と、自己に意識を向けた時の神経基盤との関連性。

研究実績の概要

本研究は、近年社会的に関心が高まっているメンタルヘルスケアの効果的な方法への手掛かりを見つけることを目指す。近年注目されている瞑想などにも見られるように、「雑念を払って自分自身に意識を向け直す」ことが一つの鍵であるように思われるが、「自分自身というものの認識の仕方が個人によって異なる可能性」やその脳内メカニズムの個人差に関しては言及されていない。
本研究では、先ずはヒトが自己を意識するとき、すなわち「自己の存在」に注意を向けるときに、異なる個人特性によって自己のどのような側面を重視して注意を向ける傾向があるのかという点を明らかにし、続いて「自己存在感」の個人差と、自己に意識を向けた時の神経基盤の個人差との関連性を明らかにすることを予定している。
令和5年度には引き続き大学生・大学院生を対象にfMRI実験を行う予定であったが、COVID-19の影響により実験参加者のリクルートが難航した為に生じたこれまでの研究の遅れが可完全には取り戻せておらず、未だ研究全体が遅れている状況である。
これまでに取得した自己内省誘発課題(Christoff et al., 2009を改変)遂行中のfMRIデータを解析した結果、自己の内的状態に気付いていた時には、気付いていなかった時と比較して、課題遂行に関連する脳領域全体の活動が高くなる傾向が見られた。一方、自己の内的状態への気付き(=意識)に関連すると示唆されている前頭領域、頭頂領域の活動は見られなかった。しかしながら、内的状態への気付きやすさにかなり個人差がある為、現段階では解析対象となるデータ数がまだ不足しており、引き続きデータ数を増やしていく必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究では、先ずは自己認知及びストレス・コーピングに関連の深い複数の質問紙、及び「自己の存在を意識するときに自己のどのような側面に注意を向けるのか」に関する調査質問紙も併せて用いる行動学的実験を行い、ヒトが自己を意識するとき、すなわち「自己の存在」に注意を向けるときに、異なる個人特性によって、自己のどのような側面を重視して注意を向ける傾向があるのかという点を明らかにし、続いて機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて「自己存在感(=自己が存在するという現実感)」の個人差と、自己に意識を向けた時の神経基盤の個人差との関連性を明らかにする心理生理学的実験を行うことを計画している。
令和5年度には引き続き大学生・大学院生を対象にfMRI実験を行う予定であったが、COVID-19の影響により実験参加者のリクルートが難航した為に生じたこれまでの研究の遅れが可完全には取り戻せていない。その為、研究全体が遅れているが、令和6年度には引き続き大学生・大学院生を対象に実験を行い、データ取得、及びデータ解析を進める予定である。

今後の研究の推進方策

COVID-19の影響により実験参加者のリクルートが難航した為、これまでにデータ取得に大幅な遅れが生じ、令和5年度においても研究の遅れは完全には取り戻せなかった。その為、未だ研究全体が遅れているが、令和6年度には引き続き大学生・大学院生を対象に実験を行い、データ取得、及びデータ解析を進める予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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