研究課題/領域番号 |
20K03333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
浦田 悠 大阪大学, 全学教育推進機構, 准教授 (90553834)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 仕事の意味 / 人生の意味 / ジョブ・クラフティング / ポジティブ心理学 / ジョブクラフティング / 高等教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、まず大学教員におけるライフワークたる研究・教育・社会貢献等が,各自のポジティブな人生の意味にどのように位置づけられており,他の職種と比較してどのような特徴を有するのかを検討する。 次に、様々な条件下にある大学教員において,ジョブ・クラフティングがどのようになされているのか,どのようなキャリア支援の可能性があるかについて,質的研究(インタビュー調査)を実施して明らかにする。 それらの研究を踏まえ、ポジティブ心理学の視点に基づき,大学教員が,意味,やりがいを自ら内省し,その形成を支援するようなジョブ・クラフティングのプログラムの開発を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は、大学教員における仕事の意味、人生の意味のとらえ方を量的研究、質的研究を通して明らかにし、ジョブ・クラフティングを支援するプログラムを開発することを目的とする。 本年度は、前年度に引き続き、仕事の意味および人生の意味に関する量的研究を中心に実施した。前年度に開発した仕事の意味に関する尺度(ME-Work)とともに、人生の意味の3次元(意義、目的、一貫性)を測定する尺度(Three Dimensional Meaning In Life Scale (3DM): Martela & Steger, 2022)の日本語版の作成も進め、共同研究者との連名で4件の学会発表を行った。これら2つの尺度の日本版については、一定の信頼性と妥当性を確認するとともに、各次元の特徴や年代差などについても明らかにすることができた。最近の研究では、人生の意味および仕事の意味についての概念枠組について、上記の3次元を含める見方が一般的になっており、我が国においても、この枠組みに基づく研究が求められている。これらの尺度の開発によって、仕事の意味および人生の意味の研究基盤を整備することができたと考える。 また、仕事の意味のワーク開発の理論的背景となるビジュアルナラティヴについての検討も、学会や研究会を通じて進めた。加えて、授業でも、人生の意味や仕事の意味を考えるためのワークを実践し、その教育的効果の検討を続けた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
年度途中での所属変更に伴う想定外の本務の増加により、予定通りの研究計画の遂行に支障が生じた。また、仕事の意味のみではなく、人生の意味についても、最新の理論的枠組みに基づいた尺度の翻訳の必要性が生じ、そちらの開発に注力したこともあり、本来予定していた大学教員への調査の実施が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
今年度までに行った文献研究、および尺度の開発とそれを用いた予備的研究をふまえ、仕事の意味、人生の意味とジョブクラフティング等の関連を検討する調査の実施、論文化およびプログラムの開発を計画・実施する予定である。
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