研究課題/領域番号 |
20K03352
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 大分県立芸術文化短期大学 |
研究代表者 |
藤田 文 大分県立芸術文化短期大学, その他部局等, 教授 (50300489)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 発達 / 仲間関係 / 交代制ルール / 協力行動 / 幼児期 / 協同行動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、幼児の協力場面における自己と他者との関係調整の年齢差と性差を、交代性ルールの産出を中心に検討することを目的としている。4歳児と5歳児を対象に、2人組での協力ゲーム場面の相互交渉を分析する。交代性ルールを産出する公平な関係調整の発達と性差、それに影響を与える状況要因を明らかにしていく。さらに、大学生を対象に協力場面を設定し、その相互交渉を検討することで、交代性ルールの機能や関係調整の発達に必要な特定のスキルも明らかにしていく。
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研究成果の概要 |
幼児の二人組の協力行動の分析から、仲間との関係調整には、交代制ルールの使用と視線や身振り等の非言語的コミュニケーションが重要であり、4歳から5歳にかけて発達し、男児より女児の方が発達が早いことが示された。また、小4、小6、中2の意識調査から、小4で既に交代制ルール意識を持っており、ルール遊び経験との関連も示された。大学生の協力行動の実験でも、関係調整において交代制ルール意識と幼少期の遊び経験の重要性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来遊び場面で検討された仲間との関係調整における交代制ルールの発達が、本研究で協力行動でも幼児期で示された点で意義がある。また、非言語的コミュニケーションとの関連が新たに示された点、対象年齢を広げ発達過程と遊び経験との関連が示された点も学術的意義がある。青年期の友人関係不適応を予防するため、小学校低学年までの交代制ルールや遊びを体験できる保育・教育場面設定の重要性が示唆された点に社会的意義がある。
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