研究課題/領域番号 |
20K03361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 東京大学 (2022) 新潟大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
一柳 智紀 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (30612874)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 協働学習 / 不安 / 苦手意識 / 教師の支援 / グラウンド・ルール / 聴く / わからなさ / 協働に対する不安 / 協働に対する自信 / 協働 / グループ / 学級適応感 / 困難 / 教師 / 支援 / 学級経営 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、学習者が協働学習に対して,どのような認識を持っているのかを,小中学生を対象とした質問紙調査により具体的な行為や相互作用のレベルで探索的に明らかにし,「協働学習に対する認識尺度」を作成する。そして、協働学習に取り組む教師とのアクション・リサーチにより,教師が協働学習への参加や学習を促すために授業内外でどのような支援を行っているかを検討するとともに,定期的に「協働学習に対する認識尺度」を用いて学習者の協働学習に対する認識や行動の変容を検討する。ここから,協働学習において抱く困難・不安に対する教師の授業内外での支援のあり方を探索的に明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、学習者が協働学習における行為や相互作用に持つ認識の特徴と,教師の授業内外での支援のあり方を探索的に明らかにすることであった。質問紙調査の結果、協働学習に肯定的な認識を表す「肯定的認識」因子,協働学習に対する不安を表す「協働に対する不安」因子,協働学習に対する自信を表す「協働に対する自信」因子で構成される「協働学習行為認識尺度」が作成された。また、縦断的な教室の観察から、教師が授業や朝の会など、その都度の文脈に応じてグラウンド・ルール(GR)を提示するだけでなく、GRに則って学ぶ機会を設定し,GRに則った姿をフィードバックすることで、協働学習を支援していることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、従来、教授者の視点で論じられてきた協働学習を、学習者の視点から検討した点である。具体的には、協働学習に対する学習者の認識を明らかにし、特に協働学習に対する不安や苦手意識に対してどのような支援が可能なのかについての示唆が得られた。 本研究の社会的意義は、協働学習が求められ、また広く実践されている昨今の状況に対し、一人一人の学習者がより安心して他者と学ぶための実践のあり方について示唆が得られた点である。
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