研究課題/領域番号 |
20K03366
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
伴 碧 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 特任講師(常勤) (30755658)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ふり遊び / ふりシグナル / 乳幼児 / mind perception / 想像力 / pretense signal / 非対面環境下 / 笑顔 / オノマトペ / 他者理解 |
研究開始時の研究の概要 |
1歳半からはじまるふり遊びは,子どもの想像力を早期から促す重要な遊びである。子どもとふり遊びを行ううえで,大人は様々な働きかけ(e.g.,笑顔)を行うことで,子どもと想像を共有する。これまでの研究では,大人の働きかけの量的側面について検討されてきたが,本研究では,大人がどのような働きかけを行うことが子どものふり遊びを促すか,その種類や組み合わせといった質的側面について検討する。これにより,ふり遊びを促すための具体的な働きかけを明らかにする。さらに,本研究で明らかになった働きかけを用いることで,他者と想像を共有することが困難な自閉スペクトラム症児のふり遊びを促すことが出来るかについても検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では,大人がどのような働きかけを行うことが乳幼児のふり遊びを促すか明らかにすることを目的とした。その結果,「発話(オノマトペ)」という働きかけが有効であることが示された。また,研究期間中は,新型コロナウイルス感染症の影響により,乳幼児を対象とした実験を対面で行うことが困難であったため,複数のオンライン調査を実施した。具体的には,乳幼児期の子どもを持つ母親が,子どもの「心」をどのように捉えているかについて印象評価を行ったり,ふり遊びでよく扱われる「食べ物」の印象について,子どもがどのような認知をしているか調査を行うことで,乳幼児期のふり遊びを促す要因の検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で,乳幼児期の子どものふり遊びを促すための具体的な働きかけが明らかになったことで,幼い年齢の子どもに対する働きかけの指針が明確になり,保護者や保育者が子どもの発達を意識的にサポートすることが可能となる。さらに,オンライン調査の結果から,乳幼児期の親子のコミュニケーションや絆の形成を促すうえで,子どもの発達の重要なマイルストーンを,母親の視点から明らかにすることができたことは意義深いと考える。加えて,ふり遊びで良く用いられる「食べ物」についての子どもの認知を調査することは,食育の観点からも重要であり,子どもたちが食べ物をどのように認知し,興味を持つかを理解する手助けとなりうる。
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