研究課題/領域番号 |
20K03373
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 新見公立大学 |
研究代表者 |
芝崎 美和 新見公立大学, 健康科学部, 教授 (00413542)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 感情コンピテンス / 居場所感 / 母子分離不安 / 愛着 / 仲間相互作用 / 保育者 / 新入園児 / 幼児 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,幼児の感情コンピテンスを高める環境的要因を,居場所感の認識,保育者との相互作用を含む幼児教育の質という2つの観点から明らかにする。具体的には,第1に,入園時に園で居場所感が得られない子どもに注目し,保育者との愛着形成に基づく居場所感の獲得プロセスと,居場所感と感情コンピテンスとの関連性について明らかにする。第2に,途中入園によって新規の仲間集団に参加せざるを得なくなった子どもを対象に,仲間との愛着形成と居場所感,および感情コンピテンスとの関連性について検討する。第3に,保育者へのインタビュー調査を実施し,感情コンピテンスや居場所感を高める幼児教育の在り方について検討する。
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研究成果の概要 |
研究1では、母子分離不安が強い3歳児1名を対象に短期縦断的観察研究を行った。園での居場所感が形成されていく過程を4期に分け、居場所感形成のためには,保育者との愛着関係に基づく仲間との多様で豊かな感情のやりとりと,それを可能にする遊び環境が必要であることが示された。研究2では、保育者3名に対するインタビュー調査から、保育者は、母子分離不安の強い幼児に対して、居場所感形成と感情コンピテンスのつながりを意識した関わりを段階的に行っていることが明らかになり、また、保育者や他児との愛着関係だけでなく、登園によって生じた自己効力感によって居場所感形成が促されることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,母子分離不安を抱く幼児が園で居場所感の獲得する過程に感情コンピテンスがいかに関与するかに着目することで、幼児の感情コンピテンスを高める環境的要因について検討を行った。保育者との愛着関係を基盤として仲間関係が形成されるにしたがい、感情表出を抑制していた幼児が多様な感情を他者と安心してやりとりできるようになっていく過程や、感情コンピテンスと居場所感との関係性についての保育者の認識や関わりを明らかにした本研究結果は、保育環境や遊びの中で幼児の感情コンピテンスを高める手がかりとなりうるという点において意義がある。
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