研究課題/領域番号 |
20K03377
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
内山 伊知郎 同志社大学, 心理学部, 教授 (00211079)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 乳幼児 / 感情 / 認知 / 言語 / 身体発達 / 母子関係 / 乳児 / 自己移動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、乳児期における認知、言語、感情発達の様相が運動発達との関連で明らかにされる。乳児の発達に関する理論では、近年、蓋然漸成的な発達理論が提案されている。この新しい観点から乳児期の生後7か月から17か月までの発達を体系的に検討する。乳児期は運動発達の顕著な時期であり、自己移動が可能になるハイハイから歩行へと急速に発達するが、ハイハイや歩行の開始と関連する心理機能を検討する。そこでは、現象記述の段階であり、発達メカニズムまでは明らかになっていない認知、感情、そして言語発達を分析対象とする。言語の発達までを機能的に解明する試みは新しく、臨床発達的な領域への応用の示唆を得ることができる。
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研究実績の概要 |
本研究では、乳幼児期における認知、感情、言語の発達に関して機能的な立場から検討をしています。母親から子供へのかかわりは環境面の影響因として重要であると考えられますので、母親からの働きかけの様相について総合的に検討していく必要があります。令和4年度は令和2年度から引き続き、COVID-19の影響を受けて乳幼児の実験室での対面実験が実施しにくい状況が続いていました。その対応として、保育園や幼稚園などで乳幼児の保護者に対するアンケート調査を実施して、母子間での言語コミュニケーションを中心とした検討を令和3年度に継続して実施しました。乳幼児期の言語理解や表出について検討するために、発達の規定因として母子コミュニケーションに着目し、母親から子供への働きかけである絵本共有や歌いかけなどの分析を実施し、その機能について検討を深めています。保育園における実験だけではなく、オンラインを利用して、母子が家庭において実験に参加する試みを実施しています。 これらの研究成果は、令和4年度には日本応用心理学会などで報告されています。また、日本保育学会でのシンポジウムにおいて、令和3年度に引き続き、母親からの働きかけであるマザリーズ、つまり乳幼児向けの話しかけ方の議論がなされる際に、本研究代表者の機能的視点から指定討論者として紹介しています。さらに国際学会では、SRCDにおいて幼児の歌唱に関する報告がなされています。令和4年度の研究成果は、令和5年度に日本応用心理学会や日本心理学会等で発表を予定しています。また、令和4年度に続き、日本保育学会でのシンポジウムにおいて、本研究代表者の研究成果を指定討論者として報告することとなります。米国のカリフォルニア大学バークレー校やサンフランシスコ州立大学の研究協力者との研究連携を進め、国内外において研究成果の発表を継続して行っていきたいと計画しています。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和2年春から流行したCOVD-19の影響を受け、乳児を対象とした対面の実験に大きな制約がでていますので保護者へのアンケートなどを中心とした活動となっています。ただ、オンラインでの実験を実施できるように工夫したので、制約のある中でも一定の研究成果はあげています。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19の影響で、オンライン実験を導入し、接触場面を極力減らすための対策を立てて実施を進めています。また、令和5年度にはCOVID-19が5類に変更され、社会的に落ち着いた段階に移行すると予想されますので、実験室での対面実験を開始するため、実験室の対策、つまりアクリルボードやビニールによる遮蔽、室内の換気などの感染予防対策を立てています。ZOOMによるオンライン研究を併用し、対面実験実施を目指して進む計画です。
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