研究課題/領域番号 |
20K03400
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
中島 由宇 東海大学, 文化社会学部, 講師 (90824920)
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研究分担者 |
櫻井 未央 杏林大学, 保健学部, 講師 (10807829)
改田 明子 二松學舍大學, 文学部, 教授 (80192532)
山田 美穂 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (30610026)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 知的障碍 / 心理療法 / 成人 / 社会的障壁 |
研究開始時の研究の概要 |
知的障碍をもつ成人がメンタルヘルス上の問題を呈することは珍しいことではないが、見逃されやすく関心が向けられにくい。我が国ではこの問題への対応は立ち遅れている。そこで本研究では、日本における取り組みの実態を把握して何が社会的障壁となっているかを明らかにし、心理療法のよりよい方法を多角的に検討する。本研究の成果は、知的障碍をもつ成人に適切な保健サービスを提供して差別を解消するための一助となると考える。
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研究成果の概要 |
知的障碍をもつ成人のメンタルヘルス上の問題は見逃されやすく,我が国における実践・研究は立ち遅れている。そこで本研究では,心理療法の取り組みの実態を把握し,心理療法実施における社会的障壁を推定すると共に,効果的な心理療法の方法について検討した。質問紙調査,文献レビュー,翻訳,インタビュー調査を多角的に実施した。 結果として,心理療法実践の乏しい実態や実践を妨げる社会的障壁を明らかにした。また,心理療法実践が非特異的で多様であることを示し,知的障碍の特異的,固定的な捉え方からの脱却の重要性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国においてこれまで実践や研究の蓄積が乏しかった当該領域において,本邦初の実態調査,世界的な研究動向の網羅的,体系的な概観,研究史上重要な文献の翻訳,当該領域における本邦のパイオニアである心理職へのインタビュー調査などによって,今後の学術的基礎となりうる研究成果を提示した。本研究の研究成果は心理療法実践の社会的障壁の除去と心理療法の方法論の発展に寄与することが期待され,知的障碍をもつ成人のニーズに即した心理的支援が展開する一助となると考えられる。
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