研究課題/領域番号 |
20K03404
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
|
研究機関 | 神戸松蔭女子学院大学 |
研究代表者 |
大和田 攝子 神戸松蔭女子学院大学, 人間科学部, 教授 (10340936)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 地域援助 / 遺族ケア / 死別 / 悲嘆 / リスクアセスメント |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者はこれまで研究協力者である医療機関の協力を得て、遺族に対して死別直後から切れ目なくケアを提供できるようなプログラムを開発し、実践を行ってきた。しかし、個々の遺族のニーズや状況に合わせたきめ細やかなケアを提供するには、限られた資源では限界がある。そこで、患者の死別前から家族の不適応を予測し、早期に支援・介入を行うことは、限られた資源を有効に活用する上で必要不可欠である。本研究では、医療従事者が家族の不適応を予測するためのアセスメントツールの実用化を目指す。そして、遺族のニーズやリスクの程度に応じて支援や介入の方法(プログラム)を選択できるような支援システムの構築と有効性の検証を試みる。
|
研究実績の概要 |
本研究は、医療従事者が患者の死別前から家族の不適応を予測するための独自に開発したアセスメントツール(悲嘆予測チェックリスト)を用いて、より効率的に遺族ケアを提供できるような支援システムの構築を目的とする。研究代表者はこれまで研究協力者である医療機関(緩和ケア科)の協力を得て、遺族に対して死別直後から切れ目なくケアを提供できるようなプログラムを開発し、実践を行ってきた。しかし、個々の遺族のニーズや状況に合わせたきめ細やかなケアを提供するには、限られた資源では限界がある。そこで、患者の死別前から家族の不適応を予測し、早期に支援・介入を行うことは、限られた資源を有効に活用する上で必要不可欠であると考えられる。本研究では、医療従事者が家族の不適応を予測するためのアセスメントツールの実用化を目指す。そして、遺族のニーズやリスクの程度に応じて支援や介入の方法(プログラム)を選択できるような支援システムの構築と有効性の検証を試みる。 本年度は、悲嘆予測チェックリストを用いて担当看護師による家族の評価を行った。感染状況などを鑑み、研究協力者である医療機関と調整を行いながら5月より開始した。また、遺族に対して自記式質問紙(1回目)および悲嘆に関する情報や利用可能なプログラム等をまとめた小冊子を、患者の死から3ヶ月後に順次送付した。看護師によるリスク評価と遺族のニーズをもとに、適切な遺族ケア・プログラムへと繋いだ。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度より医療従事者による家族の評価を実施することができたものの、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、遺族ケア・プログラムの一部がオンライン開催となったり中止せざるを得ないなど、研究計画が予定通り進んでいない。また、遺族に対する自記式質問紙調査についても回収率が低く、目標とする人数に達していない。よって、研究は遅れていると言える。
|
今後の研究の推進方策 |
次年度も引き続き、悲嘆予測チェックリストを用いて担当看護師による家族の評価を行う。また、患者の死から3ヶ月後に、遺族に自記式質問紙調査(1回目)を実施し、看護師によるリスク評価と遺族のニーズをもとに、適切な遺族ケア・プログラムへと繋ぐ。さらに、患者の死から1年3ヶ月後に、遺族に自記式質問紙調査(2回目)を実施し、利用したプログラムについて評価を求める予定である。
|