研究課題/領域番号 |
20K03416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
葛西 真記子 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (70294733)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | セクシュアルマイノリティ / LGBTQ+ / 研修プログラム / 心理支援 / ガイドライン / カウンセラー / 倫理規定 / オンデマンド / アジア諸国 / 性の多様性 / LGBTQ+ / セクシュアル・マイノリティ / 研修 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでLGBTQ+(セクシュアル・マイノリティ)に関する社会の理解を促進するための取り組み(研修、講演、書籍等)は行われて来たが、当事者への有効な心理的支援の在り方、その方法、研修方法、指導方法に関する研究はほとんど皆無である。本研究では、①「心理支援の専門家のためのLGBTQ+研修プログラム」の開発とその効果の検証、また、②臨床実践や研究活動の基礎となる倫理規定やガイドラインの作成を試みる。①②の目的に関して海外の実践を参考に、また日本国内の当事者の方々からのインタビュー内容を参考に案を作成し、その有効性を実証する。
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研究成果の概要 |
本研究は、LGBTQ+研修プログラムの開発とその効果の検証、また、倫理規定やガイドラインの作成を目的として実施した。その結果初心者、中級者、また教員対象のプログラム、当事者についても年齢に応じた内容のものを作成した。特に、中級者向けのプログラムでは、実際の対応方法等についてグループでのディスカッションも含まれているため、オンラインでの効果は対面のものよりも低いことが明らかとなった。ガイドラインの作成に関しては、令和2年に作成した大学のガイドラインに基づいた研修会を開催した。その結果、当事者の学生から学内での受け入れが以前より良くなったと感じられ、過ごしやすくなったとの反応を得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまであまり開発されてこなかったLGBTQ+に関する心理支援者や教員の理解度やLGBTQ+の児童生徒の年齢群などによって内容を変えたものであった。また、オンラインでの実施と対面での実施の違い等についても実証的に明らかにしたことは今後のLGBTQ+の理解や支援に関して意義のあるものとなった。 また文部科学省や厚生労働省からはLGBTQ+の児童生徒や成人はハイリスク群であることが指摘されるようになったが、適切な支援や教育などの介入に関する研究や支援や研究に関するガイドラインを作成している学会や教育現場は未だ少なく、本研究の結果は、今後もさらに研究が広がることが期待される。
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