研究課題/領域番号 |
20K03419
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
|
研究機関 | 日本医科大学 (2021-2022) 帝京平成大学 (2020) |
研究代表者 |
浅井 真理子 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50581790)
|
研究分担者 |
小川 祐子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 心理療法士 (60803369)
平山 貴敏 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (80794750)
藤森 麻衣子 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 室長 (40450572)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 遺族 / がん患者 / 行動活性化 / 抑うつ / 行動活性化療法 / 抑うつ軽減 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、研究目的を「がん患者の遺族のための行動活性化療法を用いた抑うつ軽減プログラムの開発」とし、2つの研究を4年間で実施する。研究1では、有用性が示されている行動活性化療法(がん患者版)を遺族に初めて実施し、遺族向けに改良した新規プログラムを開発する。研究2では、研究1で開発したプログラム(がん患者の遺族版)の抑うつ軽減効果を検討する。本研究で開発したプログラムは無作為化比較試験で有効性を実証し全国に普及することで、年間約37万人が死亡するがん患者の遺族の抑うつ軽減に広く貢献できる。
|
研究実績の概要 |
昨年度に引き続き、日本医科大学中央倫理委員会に多機関共同研究の承認を得たのち、実施施設(日本医科大学、国立がん研究センター中央病院)での実施許可を得たプロトコールに基づいて研究を実施した。
実施施設のホームページ上での公募およびパンキャンジャパンを含むがん患者会の紹介等によって、がんで家族を亡くした遺族32名から連絡を受けた。15名が適格基準(20歳以上、死別3年以内、抑うつ症状有)を満たし、そのうち14名が全7回のプログラムを完遂した。(1名は症状悪化による不参加)プログラムは対面とオンラインのいずれかで実施した。
2023年1月時点での中間解析を行った結果、完遂率も高く有害事象もないことから実施可能であると判断し、引き続き目標の20名まで参加者を募集している。また抑うつ改善効果の結果も良好であった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
遺族リクルートが難渋し、目標20名まで至っていない。これは昨年度同様に新型コロナ感染症下で、がん患者の家族は病院での面会制限がある状況であり、主治医らが死別後の遺族に研究依頼することが難しいことも関係している。そのため患者会を対象に研究者による研究説明会をオンラインで実施するなどの対策をした。
|
今後の研究の推進方策 |
今後も患者会を対象に研究者による研究説明会をオンラインで実施するなどの対策を継続する。また新型コロナの感染状況が落ち着いた場合は、対面での説明会やがん患者主治医への依頼も行い、目標数の獲得に努める。
|