研究課題/領域番号 |
20K03420
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 昭和女子大学 (2021-2022) 順天堂大学 (2020) |
研究代表者 |
村山 憲男 昭和女子大学, 生活機構研究科, 准教授 (00617243)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 心理アセスメント / レビー小体型認知症 / アルツハイマー型認知症 / MMSE / 模写課題 / 心理検査 / 視覚認知障害 / パーキンソニズム |
研究開始時の研究の概要 |
レビー小体型認知症(DLB)とアルツハイマー型認知症(AD)の的確な鑑別は、認知症の分野において重要な研究課題であり、心理検査も大きな役割を担っている。Mini Mental State Examination(MMSE)は、主に高齢者を対象に国内外で広く用いられている心理検査であり、両疾患の鑑別に役立つ課題も多く含まれている。 本研究では、患者が実際に示した検査結果を量的・質的に分析し、DLBの特徴を的確に評価するための新しい評価法を開発する。この評価法により、MMSEを受ける高齢者は、検査による負担は従来と変わらないまま、新たにDLBの可能性に関する情報が得られることになる。
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研究実績の概要 |
レビー小体型認知症(DLB)とアルツハイマー型認知症(AD)は臨床症状に共通点が多く、臨床的に鑑別が困難であることが多い。そのため、認知症分野において、両疾患の的確な鑑別は重要な研究課題であり、心理検査にも高い期待が寄せられている。 Mini Mental State Examination(MMSE)は、国内外で広く用いられている心理検査である。この検査の目的は合計得点による認知症のスクリーニングであるが、模写課題などDLBとADの鑑別に役立つ課題も多く含まれている。そこで本研究では、対象者が実際に示した検査結果を量的・質的に分析し、DLBの特徴を的確に評価するための新しい評価法を開発する。この評価法により、MMSEの被検査者は、検査を受けることによる負担は従来と変わらないまま、新たにDLBの可能性に関する情報が得られることになる。そのため、被検査者にとってのコストパフォーマンスという点でも、本研究の臨床的価値は高い。 本研究の対象者は、認知症専門医により国際的な臨床診断基準でDLBないしADと診断された60歳以上の高齢者、および、健常高齢者である。実施する心理検査は、MMSEを全対象者に実施するほか、対象者の負担や臨床的な利益を考慮して可能な範囲で、WAIS-IV(III)、WMS-R、ベンダーゲシュタルトテスト(BGT)、他の神経心理検査、抑うつ評価などを実施する。独特な特徴を示す対象者には、主治医と相談の上、検査バッテリーを柔軟に検討していく。得られたデータは徐々に分析を進めてきたが、2022年度以降に分析をより本格化し、積極的に投稿していく。 2020年度からシニアメンタルクリニック日本橋人形町の井関栄三院長や非常勤心理士と、2021年度からは昭和女子大学の増淵裕子専任講師、2022年度からは更に木村あやの准教授や大学院生を、当研究の研究協力者として研究を遂行している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
シニアメンタルクリニック日本橋人形町に所属する井関栄院長や非常勤心理士、および、昭和女子大学人間社会学部に所属する増淵裕子専任講師、木村あやの准教授、大学院生とともに、研究を遂行している。 学内業務により十分なエフォートを割くことが残念ながら困難であったが、積極的にデータ収集や分析を進め、複数の論文を国際誌に投稿しそれぞれ掲載された。特に2022年度に投稿した論文は本研究課題の中心的な内容であり、2023年4月に受理・掲載された。現在は、本研究課題で得られたデータを更に分析しており、その成果は全国誌に投稿する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度に国際誌に掲載された論文では、本研究で収集したデータの一部であるベンダーゲシュタルトテスト(BGT)がレビー小体型認知症(DLB)の鑑別に有用であることを報告した。しかし、この評価は煩雑であり、臨床的に用いるには分析をする上での負担が大きい。そこで現在、DLB鑑別を目的にしたBGTの簡易評価法について分析・検討中であり、本年度中には全国誌に投稿できる見込みである。
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