研究課題/領域番号 |
20K03422
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
伊藤 直樹 明治大学, 文学部, 専任教授 (50327087)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 学生相談 / 専門性 / 東アジア / 専門性養成 / 国際比較 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,歴史的・文化的に関連が深いにもかかわらず,学生相談領域において,これまであまり重視されてこなかった東アジア地域の中から,韓国および台湾に焦点を当てる。両国における学生相談の発展が心理専門職の専門性養成に与えた影響について,文献研究およびインタビュー調査をもとに明らかにする。文献研究およびインタビュー調査の結果について,各国の学生相談の発展の経緯を踏まえて検討を加える。さらに,それにより得られた知見を日本の学生相談の状況と比較,検討することにより,日本における学生相談の今後の発展の方向性について示唆を得ることを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究は,韓国,台湾における学生相談の発展が心理専門職の専門性養成に与えた影響について,各国の学生相談の発展の経緯を踏まえて検討を加え,その結果を日本の状況と比較することにより,日本における学生相談の今後の発展の方向性について示唆を得ることを目的として実施されている。本研究では,日本と歴史的・文化的に関連が深いにもかかわらず,これまで学生相談の領域ではあまり重視されてこなかった東アジア地域,特に,韓国と台湾に焦点を当てて研究を進めている。 2021年度は,韓国および台湾に渡航し,両国の学生相談機関において学生相談担当者を対象としたインタビュー調査を実施た上で,両国の学生相談の現状についての資料を得るとともに,学術的な観点から専門的知識の供与を得る予定であったが,新型コロナウイルスの感染が収束しなかったため,これらの研究は実施できなかった。 このためインタビュー調査を実施する際に必要となる基礎的な知見を得る作業に重点を移し,韓国および台湾における学生相談・学生支援に関する包括的な文献レビューを実施した。 その結果,韓国では,学生相談・学生支援に関する研究において,自国の文化の影響と海外の比較が強く意識されていること,また,西欧の研究で得られた知見を自国の文化に適するように修正を行う研究が多く行われていることが見いだされ,このことが専門性養成に深く関わっていることが示唆された。韓国に関する研究成果については,学術雑誌への投稿のために論文としてまとめた。 台湾のレビューについては,現時点において整理を行っているところであるが,韓国と同様,自国の文化を意識した研究が強く意識されている傾向が見いだされている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
日本および渡航予定であった韓国・台湾における新型コロナウイルスの感染が収束しなかったため,韓国および台湾の大学の学生相談機関を訪問した上で実施する予定であったインタビュー調査を実施することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
韓国・台湾における新型コロナウイルスの感染状況を注視し,渡航するのに十分な環境が整い次第,両国の学生相談機関における学生相談担当者に対するインタビュー調査を実施し,文献研究で得られた知見を補完するとともに,心理職の専門性養成に関する新たな学術的課題に関する知見を得ることを目指す。
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