研究課題/領域番号 |
20K03426
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
岩原 昭彦 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (30353014)
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研究分担者 |
藤原 和美 東邦大学, 看護学部, 教授 (50413414)
八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 認知加齢 / 認知症予防 / ポジティブ心理学 / 社会的つながり / 人生の意味 / 認知機能 / 高齢者 / ポジティブ神経心理学 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者の認知機能を維持するためには、身体活動や知的活動に従事することが重要であるが、種々のライフスタイル活動を開始したり継続したりするのは容易ではない。ライフスタイル活動を継続して認知機能を維持するためには、社会的つながりやポジティブ心理学的要因が鍵となることが欧米では明らかにされているが、本邦では未だ実証されていない。そこで本研究では、長期縦断研究の枠組みのもとで、認知機能と心理社会的な要因との関連性を検証することで、社会的つながりやポジティブ心理学的要因が認知機能の低下を防止したり、認知症の発症を予防したりする仕組みについてモデル化する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、高齢者の社会的つながりとポジティブ心理学的要因と認知機能との関連性を横断的かつ縦断的に検証することであった。住民健診に参加した高齢者168名を対象とした。参加者に認知機能検査、心理社会的要因の質問紙調査を実施した。社会的つながり、人生の意味、それらの交互作用を説明変数、文字流暢性検査を目的変数として階層的重回帰分析を実施したところ、交互作用項が有意であった。人生の意味が低い高齢者は社会的つながりが高いほど認知機能が維持されていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会的つながりを高めることが高齢者が認知機能を維持するためには重要であると考えられている。本研究では、社会的つながりと認知機能との関連性は人生の意味というポジティブ心理学的要因が低い状態にある場合のみ認められることが明らかになった。社会的なつながりを高めるだけでなく、人生の意味を高めることが高齢者の認知機能維持には重要であることを示したことは、認知症予防の在り方を考えるうえで意義が高いと考えられる。
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