研究課題/領域番号 |
20K03427
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
三田村 仰 立命館大学, 総合心理学部, 准教授 (20709563)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | カップルセラピー / 親への移行期 / 夫婦関係 / カップル関係 / 文脈的カップルセラピー / 夫婦/カップル / 夫婦 / カップル / 夫婦関係満足感 / アサーション / 就学前の子をもつ夫婦 |
研究開始時の研究の概要 |
就学前の子をもつ夫婦を対象にしたアサーション・トレーニングのプログラム開発をおこなう。本研究では「機能的アサーション」の枠組みを基に3つの研究をおこなう。機能的アサーションとは,自分にとって効果的で,相手からみて適切な対人コミュニケーションのことである(三田村・松見, 2009; 2010a, 2010b, 2010c)。研究1では夫婦における関係性回復過程の縦断的面接および観察調査をおこなう。研究2では就学前の子をもつ夫婦向け機能的アサーション質問票を開発する。研究3では就学前の子をもつ夫婦の良好な関係性の維持・向上を目指した機能的アサーション・トレーニング・プログラム(パイロット版)を開発する
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研究成果の概要 |
この研究では,関係性の維持・向上を希望する夫婦/カップルを対象に2セッションからなる「文脈的カップルセラピー(CCT)」の効果に関して,予備的な検討をおこないました。参加カップルはランダム(特別な意図のないよう)に,CCT群(8組)と待機群(10組)とに振り分けられました。カップル関係の質の高さについて,CCT実施前後で比較するとCCT群において待機群と比べて向上する傾向が示されました。この結果から,日本でもカップルセラピーの導入は可能であり,CCTは日本のカップル関係の質の向上に寄与しうることが示唆されました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究では日本のカップルに対しても適したカップルセラピーのプログラムとして「文脈的カップルセラピー(CCT)」を開発しました。カップルセラピーは通常8から30セッション程度を要しますが,CCTの場合,2セッションである程度の効果を示すことが今回確認できました。また,この研究は国内最初のカップルセラピーについての効果研究です。参加者数の少なさや,セラピストがまだ一名しかいないといった限界もありつつ,エビデンスに基づく日本でのカップル関係支援の発展を大きく後押しする研究だと考えられます。
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