研究課題/領域番号 |
20K03429
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
宮本 知加子 福岡工業大学, その他部局等, 特任教員 (00795841)
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研究分担者 |
吉原 克枝 福岡工業大学短期大学部, ビジネス情報学科, 教授 (30598016)
徳安 達士 福岡工業大学, 情報工学部, 教授 (50435492)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 学生支援 / スクリーニング / UPI / スクリーニングテスト / 要支援学生 / 不適応 / 臨床心理学 / 環境調整 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,これまで見過ごされがちであった精神的な不安傾向および発達障害の傾向にある学生を早期に発見し,支援に繋げることを目的としている。そのために,まず,学生の不適応リスクを予測するスクリーニングテストを実施することと,チェックリストの結果と実際に不適応に陥った学生とを関連付けるモデルを構築すること,さらにその結果を元に,数値の妥当性を検討し環境に配慮した支援法に繋げる。特に,不適応リスク予測モデルは,スクリーニングテストの回答パターンを入力データとする深層学習(Deep learning,以下DL)を用いて構築する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,見過ごされがちな精神的な不安傾向および発達障害の傾向にある学生を早期に発見し,安心できる環境づくりの一助とするために,スクリーニングテストを実施し,学生の大学適応状況に関連付ける予測モデルを開発することであった。 まず,以前から使用しているUPIと組み合わせて,学生の不安・精神健康度や発達障害傾向に関するスクリーニングテストを作成し,全入学者に実施した。分析精度を高めるために,以前のデータと合わせる予定であったが,コロナ初年度と重なったため,今回のデータのみで不適応リスク予測モデルを構築した。最後に,要支援学生への支援体制の実態と予測モデルの活用を組織レベルで検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は,2点ある。1点目は,公認心理師や臨床心理士でなくても,精神的な不安傾向および発達障害の傾向にある学生の困り感を同時に確認するようなスクリーニングテストで,傾向を見ることができるようになることである。より早く適切な支援に繋げることができると期待できる。2点目は,大学在学中の各学年での困りごとと大学適応との関係を明確にし,支援に繋げるといった組織全体への取り組みへと繋げられることが挙げられる。学生の困りごとや,支援事例などを明確にして情報を共有することは,学生にとって有益であると考えられる。
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