研究課題/領域番号 |
20K03434
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大渓 俊幸 千葉大学, 総合安全衛生管理機構, 教授 (60456118)
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研究分担者 |
大島 郁葉 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 教授 (40625472)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 抑うつ状態 / 自閉スペクトラム症 / 認知行動療法 / 光トポグラフィー(NIRS) / うつ病 / NIRS / 心理療法 / 脳機能 |
研究開始時の研究の概要 |
抑うつ状態にある青年期の自閉スペクトラム症(autism spectrum disorder; ASD)者は、うつ病との鑑別が難しいために治療的介入が適切に行われないことがある。そこで本研究は、抑うつ状態のASD者に見られる特徴と心理療法を行った時に見られる効果の予測指標と効果判定指標を臨床指標と脳画像を用いて明らかする。また、非改善例には、心理療法の内容を変えて行うことにより得られる効果を客観指標を用いて検証する。本研究の成果により、これまで治療者の経験や主観的な判断で行ってきたASD者への治療と支援を、客観指標に基づいて効果的に行えるようになることが期待できる。
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研究実績の概要 |
抑うつ状態の青年期自閉スペクトラム症(ASD)者はうつ病との鑑別が難しく、治療的介入が奏効しないことがしばしばある。そこでうつを伴うASD者に見られる特徴を明らかにし、これまでの研究でASDに有効であった認知行動療法(CBT)を行った時にうつの有無が治療効果にどのような影響を与えるのか明らかにする目的で本研究を行っている。 2022年度からはうつを伴うASD者と伴わないASD者に対してCBTを行い、CBTで得られる効果を検証するためにうつ症状はベック抑うつ質問票(BDI-II)、不安症状は状態‐特性不安尺度(STAI)、社会適応のレベルは自記式社会適応度評価尺度(SASS)を用いて、CBTの前とCBTの全プログラム終了後に状態評価をしている。 2023年度は前年度から蓄積しているデータを集計、解析し、全国大学保健管理研究集会で中間的な発表を行った。内容としては、うつを伴うASD者10名とうつを伴わないASD者10名に対してCBTを行ったところ、CBTの前後でうつを伴うASD群、うつを伴わないASD群はともにBDIーIIとSASSのスコアが改善したが、STAIについては有意な変化が見られなかった。このことから、ASD者に対して行うCBTにはうつの有無にかかわらず、うつ症状と社会適応の改善効果があることが明らかになった。一方、不安症状がうつを伴うASD群、伴わないASD群の両方で改善しなかったことについては、本研究の対象者はすべて大学生であったがCBTを行う時期を統制できなかったため、試験や課題による不安やストレスが結果に影響した可能性が考えられた。 2024年度はさらに被験者を増やし、十分な対象者数となったところで再解析を行って本研究の最終報告を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究分担者、研究協力者の体調不良があったため、予定通りにCBTのプログラムを進めることが出来ず、対象者数を十分に増やすことが出来なかった。このため、2023年度は最終報告をするために必要な対象者数で研究を行うことが出来ず、中間的な結果を学会で発表することになった。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きASDの対象者に対してCBTを行う。 対象者数が十分な数になった時点で評価項目(うつ症状はBDI-II、不安症状はSTAI、社会適応のレベルはSASS)の経時的な変化について統計解析を行い、うつを伴うASD者と伴わないASD者でCBTの効果にどのような違いがあるのか明らかにする。
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