研究課題/領域番号 |
20K03438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
井上 淳 浜松医科大学, 医学部, 特任助教 (90535577)
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研究分担者 |
高貝 就 浜松医科大学, 医学部, 特任教授 (10447807)
岩渕 俊樹 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任講師 (20711518)
望月 洋介 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (30568572)
磯部 智代 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (30825708)
山末 英典 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80436493)
竹市 峻 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (00838237)
遠藤 ゆうな 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (90910034)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | PTSD / EMDR / fMRI |
研究開始時の研究の概要 |
心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、脳の構造や機能、脳代謝の変化を伴う。PTSDへの有効性が確立されている眼球運動による脱感作と再処理療法(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:EMDR)は、効果的に外傷記憶を処理することが可能な心理療法であるが、EMDRの作用の機序についての神経メカニズムは不明な点が多い。そこで本研究では、EMDRの効果を脳活動と脳生化学レベルで示し、PTSDの回復とEMDRの作用機序を明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
心的外傷後ストレス障害は、自己知覚と関連したDefault Mode Network(DMN)や脳内代謝の異常を伴う。PTSDへの有効性が確立されている眼球運動による脱感作と再処理療法(EMDR)は、DMNや脳代謝の異常を修復している可能性がある。本研究では、研究対象として、PTSDの診断基準におけるA基準を満たさない外傷体験をしているが、侵入症状などのPTSD症状が認められる群も研究対象として含めることとし、これらの群を準PTSD群とした。準PTSD群、PTSD群および対照群との比較、治療前後の比較を行うこととし、この比較を通して、EMDRがDMNや脳代謝の異常を修復しているか否かを検討することを目的としている。 本年度は、昨年度に引き続きリクルートを行い、新たに、準PTSD群1名、PTSD群1名をリクルートした。これまでに、準PTSD群8名、PTSD群1名の治療を終了し、治療前後の症状評価およびfMRIの撮像を施行した。加えて、対照群について、5名リクルートし、これまでに8名の撮像を終了した。今後さらに、リクルートおよび治療を継続する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
リクルートできた準PTSD群、PTSD群の治療は順調に進展し、データを取得することができた。一方でMRI機器の入れ替えが生じ、準PTSD群、PTSD群ともに新たにリクルートすることができた症例が少なかった。
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今後の研究の推進方策 |
MRI機器の入れ替えが終了し、施行を再開できるのが2023年7月下旬となる見込みである。今後さらにPTSD群、準PTSD群、対照群をリクルートし、被検者の増加を図っていく。PTSD群は、導入前に十分な配慮を要する方もいるため、慎重にリクルートを行う。
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