研究課題/領域番号 |
20K03453
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
原山 秋 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 助教 (40847886)
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研究分担者 |
福永 真哉 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (00296188)
永見 慎輔 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (60744042)
種村 純 びわこリハビリテーション専門職大学, リハビリテーション学部, 教授 (90289207)
小浜 尚也 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 助教 (10881865)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 抑うつ / コミュニケーション障害 / 脳卒中 / 失語症 / コミュニケーション / 抑うつ症状 / 脳卒中後の抑うつ症状 / 光トポグラフィ |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中後の抑うつ症状は、脳卒中発症後に患者全体の33%に発症するとされる。しかし、脳卒中後のコミュニケーション障害者の抑うつ症状は、実際には評価されず見落とされていることが多く、潜在的な数はさらに多いと推測される。つまり、抑うつ症状の実態は明らかになっていないばかりか、支援方法も見出されていない。本研究では、「コミュニケーション障害」 と 「抑うつ症状」との関連を、抑うつ症状と脳血流量、コミュニケーション障害の種類や重症度から明らかにし、評価システムの開発を目指す。コミュニケーション障害患者の抑うつ症状の評価システムの開発は、精神保健および、リハビリテーション医療における支援の基盤となる。
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研究実績の概要 |
脳卒中後のコミュニケーション障害者の抑うつ症状は、診断・評価の際の言語的な応答の困難さなどから、実際には把握されないことも多く、潜在的な抑うつ状態が見過ごされている可能性は高い。本研究の目的は、「コミュニケーション障害」と「抑うつ症状」との関連を明らかにすること、及びコミュニケーション障害者の抑うつ症状に関連する要因を明らかにすることである。令和5年度までは主に倫理申請、データ収集を行ってきた。 令和5年度は、予備調査として入院中の脳卒中患者を対象に抑うつ症状とコミュニケーション能力との関連の検討、およびその他の関連要因(年齢、性別、病巣、ADL、知的機能、脳卒中重症度など)について検討を行った。その中で、抑うつ症状とコミュニケーション能力との間には関連が認められ、さらにその他の要因の中では、脳卒中重症度との関連が認められた。これらの結果について、論文投稿を行った。そして、引き続き本調査を実施した。本調査では地域在住の失語症者を対象に、抑うつ症状と参加や環境因子を含めたその他の関連要因についての検討を行っている。データ収集は概ね完了し、解析を行った。結果として、地域在住の失語症者においては、抑うつ症状と失語症の重症度のような機能面との関連は認められず、環境因子(阻害因子)との間に関連が認められた。これらのことから、阻害因子が高いほど抑うつ症状が強くなる傾向にあることが示された。これらの結果についても、現在論文を投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究開始年度当初からCOVID-19感染拡大による緊急事態宣言の発令などのため、フィールドとして想定していた患者会の開催中止や研究代表者が所属する施設と研究協力施設間の往来が困難な状況となり、データ収集の開始が遅れ、その後の全体の計画に影響が出た。
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今後の研究の推進方策 |
データ収集及びデータ解析は概ね終了しているため、今後は研究成果の総括として、研究成果の社会への発信や還元を行っていく。
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