研究課題/領域番号 |
20K03476
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
遠藤 麻貴子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 臨床研究・教育研修部門, 科研費心理療法士 (00833071)
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研究分担者 |
木村 円 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 脳神経内科診療部, 研究関係者 (60433025)
渡辺 範雄 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (20464563)
菅原 典夫 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80431435)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 筋強直性ジストロフィー / 心理社会的支援 / 認知行動療法 / 作業療法 / 介護負担感 / 心理教育 / 社会的資源 / 心理・社会的支援 / 介護負担 / 難病 |
研究開始時の研究の概要 |
筋強直性ジストロフィー1型(DM1)は多様な症状を呈する難病であり、患者の生命予後や生活の質(QOL)の改善には多職種連携による統合的な対応が必要である。このことから、DM1患者のQOLの改善や社会参加の意識を高める心理的側面からの支援も、身体症状のケアと並行して重要であると言える。本研究は先行研究の結果を踏まえ、患者と介護者に向けた疾患に関する心理教育および患者の活動増、さらに介護者の負担感減少を目指した、CBTを基盤とした介入プログラムの開発および効果検証を行う。
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研究実績の概要 |
研究班で作成した筋強直性ジストロフィー1型(DM1)患者と介護者の心理・社会的支援プログラムを用いた介入研究を今年度も継続した。プログラム実施前後およびプログラム終了から2か月後の症状や生活の質(QOL)の程度を比較して患者と介護者に生じる変化を計る。介入内容としては、疾患や心理状態に関する心理教育、心理・社会的課題に対するセルフケア方法の学習、社会活動とその頻度の促進、介護者の利用できる社会資源の特定等の内容で構成されたプログラム・セッションを、医療資格を保有する介入スタッフが患者・介護者とともに行っている。令和5年度末時点で、7組の患者・介護者が参加した。中途脱落はなく、全ての参加者がプログラムの全内容を完了した。次年度にもう1組の新規参加が予定されている。 参加者のプログラムに関する感想はおおむね良好で、プログラム参加を通じて健康関連行動に変容がみられた患者や、患者について新たな発見があったと語る介護者もあった。課題に一生懸命に取り組む姿勢など患者の新たな一面を発見した等、介入スタッフにも気づきがあった。一方で、セッション内で行うワークの取り組みやすさの課題等、今後の改善点も挙げることができた。次年度は新たに参加が予定されている1組への支援プログラムによる介入および諸評価を完了し、評価項目の分析や研究結果の論文化等を通じて発表を行う。 令和5年度中の研究成果発表については、筋ジストロフィーの国内研究会(第10回筋ジストロフィー医療研究会、第10回筋ジストロフィーのCNS障害研究会)および国内学術誌のコラム執筆(作業療法ジャーナル,57(6):586-587.研究協力者の倉内剛による)による発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
支援プログラムの介入研究が予定通り進行し、次年度に介入を開始する一組を残して介入および評価がほぼ終了している。
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今後の研究の推進方策 |
新たに研究参加される1組の介入および評価を完了する。これと並行して、評価項目のデータ分析や論文執筆・投稿作業を進める。これらの作業を令和6年度中に終了する。
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