研究課題/領域番号 |
20K03478
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
魚野 翔太 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 知的・発達障害研究部, 室長 (10766398)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 感覚処理 / 社会認知 / 時間分解能 / 自閉スペクトラム症 / 社会的認知 / 表情認識 / 共同注意 / 表情処理 / 統合失調症スペクトラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、感覚処理の時間分解能(Temporal Window: TW)の個人差が社会認知機能の個人差を説明できるか検討する。第1に、定型発達者を対象に、TWの個人差を測定し、動きのある表情の処理や共同注意による対象の学習など社会認知発達に重要な役割を果たす機能との関連を明らかにする。次に、ASD者と統合失調症患者を対象にTWの個人差が社会認知機能の障害の個人差を説明できるか検討する。
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研究実績の概要 |
本研究は、感覚処理の時間分解能の個人差が定型発達者と社会認知機能の障害をもつ自閉スペクトラム症(ASD)や統合失調症の社会認知機能の個人差を説明できるか検討するものである。 第一に、定型発達の大学生を対象に、視聴覚刺激の時間分解能を反映する視聴覚統合能力と視聴覚情報を含む対人相互作用場面の感情を認識する能力との関連を検討した。実施していた実験で必要なサンプルサイズに達したため、現在解析を行って結果をまとめている。この課題では、視聴覚統合能力の高い人ほど対人相互作用場面での感情認識能力が高いことを予測しており、続けて視聴覚統合や感情認識の障害を示す自閉スペクトラム症群で同様の関係がみられるか検討する。 第二に、前年度に実施した時間を通じた統合の要素を含む動画表情を用いて視線方向への注意シフトの促進が生じるか調べた研究についての結果をまとめ、国際誌に発表した。この研究では、79名の定型発達者からデータを取得して解析を行った。、視線手掛かりの注意シフトへの効果は頑健にみられたが、先行研究の結果に反して情動表情による促進効果がみられず、論文では実験パラダイムの様々なパラメータが与える影響について考察した、また、知的機能、自閉症特性、その他の情動的な特徴の個人差との関連も見られなかった。そのため、使用する課題について再度検討している。この課題についてはASDやADHDのある人を対象とした実験も行った。臨床群と定型発達群を比較したところ、視線手掛かりの注意シフトへの影響そのものの大きさに違いがみられたため、その結果をまとめて国際誌に投稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナ感染症の蔓延によって特に臨床群の参加者のリクルートが難しく、前年度までに十分なデータを取得できなかったことから、その後の作業が全体的に遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
定型発達者および神経発達症を持つ小児・成人の多機関でのデータを取得が進んだことで成果がまとまりつつあるため、今後の研究の進捗は加速すると考えられる。
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