研究課題/領域番号 |
20K03495
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
北神 慎司 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (00359879)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 社会的報酬 / 記憶の固定 / 動機づけ / エピソード記憶 / 顔の魅力 |
研究開始時の研究の概要 |
金銭的報酬に限らず,社会的報酬としての高魅力顔は,報酬系を活性化することが先行研究で明らかになっている。それでは,社会的報酬としての高魅力顔は,金銭的報酬と同様,記憶の固定を促すのであろうか。つまり,ドーパミン調整仮説は,金銭的報酬に限らず,高魅力顔という社会的報酬においても適用されうるかを検討するという点が本研究課題の核心をなす学術的「問い」である。
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研究成果の概要 |
記憶の固定とは,学習直後の脆弱な記憶が安定した長期記憶に変化する過程であり,これまでの研究において,金銭的報酬が提示されることによって,記憶の固定が促されることが示されている。一方,社会的報酬の一つである魅力的な顔が提示されているときに,報酬系に関する脳領域が活性化することが認知神経学的アプローチによって示されている。そこで,本研究では,社会的報酬が記憶の固定に及ぼす促進効果を検討するとともに,そのメカニズムを解明することを目的とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
報酬は,金銭的報酬に限らず,食物や睡眠などの生理的報酬,他人からの賞賛,信頼,尊敬などの社会的報酬といったものが存在する。その中でも,魅力的な顔が社会的報酬となりうることが近年の先行研究で明らかにされていることから,「社会的報酬としての魅力的な顔が,金銭的報酬と同様,記憶の固定を促進するのではないか」という着想自体に学術的意義があり,仮説通りの結果こそ得られなかったものの,記憶と報酬の関係については,今後,継続して総合的に検討していくべき社会的意義を有した重要な課題であると言える。
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