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絡み合いモデルの分子動力学シミュレーションと絡み合い抽出による基礎付け

研究課題

研究課題/領域番号 20K03876
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分13040:生物物理、化学物理およびソフトマターの物理関連
研究機関山形大学

研究代表者

瀧本 淳一  山形大学, 大学院有機材料システム研究科, 教授 (50261714)

研究分担者 SUKUMARAN S.K.  山形大学, 大学院有機材料システム研究科, 准教授 (70598177)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードからみあい / 分子動力学シミュレーション / 摩擦低減 / スリップ・リンクモデル / 高分子レオロジー / 絡み合い / 絡み合い高分子 / レオロジー / 界面スリップ / プリミティブパス / スリップリンクモデル / 絡み合い抽出
研究開始時の研究の概要

高分子を種々の形に成形加工する際、材料のレオロジー(外力と流動・変形の関係)が加工の成否と加工し易さを決定する。高分子の分子量やその分布、枝分かれ構造などからレオロジーを予測する粗視化手法(分子鎖間の絡み合いだけを考慮するスリップリンクモデル)があるが、実験と一致しない場合もある。このモデルを、よりミクロなレベルでの分子動力学シミュレーションと絡み合い抽出の手法で基礎付け、改良することを目的とする。

研究成果の概要

高分子液体中では、分子鎖間の絡み合いのため非常に遅い運動が生じるため、そのシミュレーションには長時間を要する。そこで絡み合い相互作用だけを抽出したスリップリンク(SL)モデルが、我々を含め複数の研究者により提案されている。このモデルを、特に高速流動下において基礎付けるため、より高精度だが計算量の多い分子動力学シミュレーション(MD)を行った。ずり流動下での分子鎖の回転周波数はSLとMDで一致し、流動下でもSLモデルの基本的仮定が使えることを確認した。また、SLモデルに追加すべきと提案されている流動下での摩擦低減についても調べ、ずり流動下では摩擦低減だけでは不十分な可能性が高いことを示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

高分子材料は、殆どの場合、溶融状態において成形加工されて製品となる。成形加工性を向上することは、高分子材料の利用範囲を広げるだけでなく、使用料の削減や、リサイクル性の向上にも結びつく。この成形性に最も影響するのが材料のレオロジー(どのよう流動・変形によりどんな力が発生するか)である。しかし、レオロジーの分子動力学シミュレーションに予測は長時間の計算を要するため、絡み合い相互作用のみを抽出したスリップ・リンクモデルが、我々を含め複数の研究者により提案されている。このモデルを、特に高速流動下にも使える様にするための改良(流動による分子鎖の伸長・配向による摩擦低減など)に関する情報を得た。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 学会発表 (11件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] 絡み合いの無い高分子の流動停止後の応力緩和のシミュレーション2022

    • 著者名/発表者名
      滝本淳一、土田 淳也,小澤 龍成、Sathish K. Sukumaran
    • 学会等名
      日本レオロジー学会第49回年会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] ずり流動下での非相溶高分子界面におけるスリップのシミュレーションによる研究2022

    • 著者名/発表者名
      平田悠人、滝本淳一, Sathish K. Sukumaran
    • 学会等名
      日本レオロジー学会第49回年会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 絡み合いの無い高分子溶液のずり及び伸長流動のシミュレーション2022

    • 著者名/発表者名
      滝本淳一、,村山亜聡、中島駿介、Sathish K. Sukumaran
    • 学会等名
      第70回レオロジー討論会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 高分子のずり流動下での回転と形態のシミュレーションによる研究2022

    • 著者名/発表者名
      浦山幸大, 滝本淳一, Sathish K. Sukumaran
    • 学会等名
      第70回レオロジー討論会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] Dynamics and Entanglements in Binary Polymer Blends2022

    • 著者名/発表者名
      S. K. Sukumaran, Y. Watanabe, R. Nitto, J. Takimoto
    • 学会等名
      第70回レオロジー討論会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 高速流動下での高分子の振る舞い2022

    • 著者名/発表者名
      滝本淳一
    • 学会等名
      22-1 高分子計算機科学研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] Unentangled polymer under fast flow: a simulation study2022

    • 著者名/発表者名
      滝本淳一
    • 学会等名
      Nagoya Workshop on Molecular Simulations of Soft Matters 2022
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 絡み合いの無い高分子のずり流動: shear blob と摩擦低減2021

    • 著者名/発表者名
      滝本淳一、Sathish K. Sukumaran
    • 学会等名
      第69回レオロジー討論会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] り流動下での非相溶高分子界面におけるスリップのシミュレーションによる研究2021

    • 著者名/発表者名
      平田悠人、滝本淳一、Sathish K. Sukumaran
    • 学会等名
      第69回レオロジー討論会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 絡み合いの無い高分子の高速ずり流動のシミュレーション2020

    • 著者名/発表者名
      滝本淳一、小林茉夕、Sathish K. Sukumaran
    • 学会等名
      第68回レオロジー討論会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] Entangled and unentangled polymer chains under fast shear flow: a simulation study2020

    • 著者名/発表者名
      滝本淳一、Sathish K. Sukumaran
    • 学会等名
      18th International Congress on Rheology
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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