研究課題
基盤研究(C)
近年注目されている、乱流の非線形性を介在し同位体効果が生じるという仮説の実験による実証を目指し、A. 乱流の非線形特性の実験的観測による同位体効果発現機構の解明B. 磁場配位制御による、非線形乱流を介在した、同位体効果への影響の検証を目指す。軽/重水素同位体比を制御し、広いパラメータ領域で乱流と帯状流の非線形結合・競合過程の特性の応答を明らかにする。乱流、そして帯状流を直接観測し、多様な揺動解析手法を駆使し、乱流の素過程およびその非線形特性を評価する。さらに、乱流と帯状流の非線形結合・競合過程の制御ノブとして、磁場の幾何形状(磁場配位)を制御し、同位体効果に影響を与えうるか、解明を目指す。
本研究では、磁場閉じ込めプラズマにおける水素同位体効果の解明を目指し、乱流の非線形性を介して生じる乱流が示す同位体比依存性と,その磁場の幾何形状の影響の検証を行っている。ラングミュアプローブによる乱流計測・解析を進め、非線形特性を含む詳細な乱流の特徴と,乱流による輸送の応答を評価した.同時に閉じ込め磁場の幾何形状を制御し、同位体効果への影響を明らかにした.また,同位体効果研究のため,乱流・帯状流計測を目的とした多点ドップラー反射計と,320 GHz干渉計を開発し,同位体効果研究が可能な態勢を構築した.
閉じ込め特性に対する“水素同位体効果”は、ITERおよび将来の核融合炉の設計・性能予測の基盤となる知見でありながら、その物理機構は未解明である.本研究は同位体効果は乱流の非線形性を介在して発現しているのか?という疑問に対して取り組む.これは、イオン質量の違いという単純な差異が、なぜ輸送の基礎的理解に反して輸送改善を生み出しうるのか?なぜ磁場配位に応じてその改善度が異なるのか?という,プラズマ・乱流物理を深化させる取り組みであり,この点に学術的意義を有する.同時に、エネルギー問題を決着する可能性のある核融合炉の設計・性能予測に不可欠な基盤的知見に資することから,重要な社会的意義がある.
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すべて 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 9件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)
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