研究課題/領域番号 |
20K03933
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
|
研究機関 | 山陽小野田市立山口東京理科大学 |
研究代表者 |
岸本 功 山陽小野田市立山口東京理科大学, 共通教育センター, 教授 (60399433)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 開弦の場の理論 / レベル切断近似 / 数値解周りの理論 / 単位弦場に基づく解析解 / 二重ブレーン / a-ゲージ / スペクトラム / 質量スペクトラム / 数値解 |
研究開始時の研究の概要 |
ボソン的開弦の場の理論において、様々なゲージ(1パラメータの入ったa-ゲージ)条件のもとで運動方程式をレベル切断近似を用いて数値的に解き、従来よく調べられてきたタキオン真空解以外の非自明な解を求め、その性質を具体的に詳しく調べて物理的解釈を与える。 このような数値計算を遂行することにより全く新しい解を発見し、弦理論の非摂動的定式化の一つである弦の場の理論を指導原理として、新たな物理現象を探る。
|
研究成果の概要 |
自然界の全ての現象を統一的に記述する理論の最有力候補は超弦理論であり、その非摂動的定式化の一つが弦の場の理論である。ここではボソン的開弦の場の理論の数値解の研究を行った。特に、数値解の単位弦場に基づく解周りまたはa-ゲージへの拡張や、摂動真空での数値的二重ブレーン解・非摂動真空での一重ブレーン解周りの理論のスペクトラムについてレベル切断近似による数値解析を行い、従来の解釈との整合性を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超弦理論の非摂動的定式化の一つである弦の場の理論が実際の物理現象の記述に役立つことを示すには、具体的な計算を実行する必要がある。本研究で、ボソン的開弦の場の理論の枠組みで実際に数値計算を行い、既知の数値解を拡張したり、数値解周りのスペクトラムを求めたりしたことでその有効性を示すことができた。特に、非摂動真空を表す単位弦場に基づく解に関する本研究の成果はこれまでの物理的解釈を正当化することになった。
|