研究課題/領域番号 |
20K03944
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
古本 猛憲 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (20581086)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | クラスター模型 / 核子間有効相互作用 / 原子核散乱 / 原子核反応 / 原子核構造 / 位相因子 / 微視的散乱理論 / チャネル結合法 / 陽子非弾性散乱 / 偏極分解能 / 弾性散乱 / 非弾性散乱 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、より多くの核構造模型から導出することができ、多様な情報を含んでいる遷移密度を利用した微視的核子散乱模型の構築を行う。その後、これまで構築してきた微視的重イオン散乱模型と比較を行う。この比較においてインプット情報を統一した中で核子散乱と重イオン散乱の比較を行うことができる。そのため、プローブの違いによる核反応ダイナミクスなどの類似性と相違性を理論的に見出すことができる。
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研究実績の概要 |
2021年に発表した論文の成果を基に、さらに詳しく10Be原子核の分析を行った。本研究では、以前と同様に10Be原子核は微視的クラスター模型によって構築した。その10Be原子核の分析において、具体的には、核構造計算に用いる相互作用パラメータを変化させた。以前発表した論文では、スピン軌道力の影響のみについて報告したが、今回はマヨラナ項やバートレット・ハイゼンベルク項による影響も併せて分析した。その結果、スピン軌道力だけでなく、マヨラナ項も核構造や核反応に大きく影響することを明らかにした。そのため、スピン軌道力とマヨラナ項のパラメータを同時に変化させ、それらの影響を分析した。その結果、以前発表した論文の結論を変えることなく、主にスピン軌道力によって核構造変化が大きく生じることを明らかにした。また、以前の論文において核反応解析は、陽子標的のみを行ったが、原子核(12C)標的も用いて標的核依存性についても分析を進めた。結果、陽子数と中性子数が同じ12C原子核標的では、アイソベクター項の寄与が入らないため、その差が明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでに得た成果は論文にまとめ投稿中であり、進捗状況は良好であるため。
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今後の研究の推進方策 |
10Be原子核だけでなく、他の原子核についても分析を行う。陽子・炭素標的だけでなく、他の原子核標的についても分析を行う。また、エネルギー依存性について詳しく分析する。
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