研究課題/領域番号 |
20K04030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
白崎 裕治 国立天文台, 天文データセンター, 助教 (70322667)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 天文データアーカイブ / 分散処理 / データベース / 可視化 / 大規模データ / 可視化システム / データアーカイブ / ALMA / データビューア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ALMA のデータを可視化するサービス FITS WebQL を 100GB を越えるデータへ対応させる。一つのデータファイルを複数個に分割し、それらを並列処理することにより大容量のデータでも短時間で表示可能なシステムを構築する。また、ALMA データの「中身検索」を実現するために、ALMA キューブデータに対する天体・ライン検出を行い、それらをデータベース化する。検索条件として特定のラインを指定できるようにし、そのラインに対応する周波数域においてラインが検出されたデータを検索できるシステムを構築する。
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研究成果の概要 |
ALMA等により取得される多次元データは巨大化の一途をたどっており、2023年時点でファイルあたり300GBを越えるようになってきている。近い将来には1TBも超えることが想定されており、そのような巨大なデータをインターネット経由で利用するための仕組みづくりが急務となっている。本研究ではALMAのデータを複数のサーバに分割配置することにより、必要な空間領域におけるスペクトルデータを高速に抽出しユーザへ提供する機能を開発した。本機能はJVO(http://jvo.nao.ac.jp/portal)におけるALMAデータクイックルックシステム(FITS WebQL)として誰でも利用可能となっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ALMA の高品質で巨大なデータを手元に全データをダウンロードするとことなく、必要な情報のみへ高速にアクセスすることが可能となり、アーカイブデータを効率的に活用することが可能となった。これによりALMAのデータを利用した科学的成果の最大化が期待される。また、今後の巨大なデータを生み出す観測計画への適用も可能である。今回開発したシステムは研究者のみならず、だれでも利用が可能であり学校教育においても最新の天文観測データを利用した教育活動に利用することができるであろう。
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