研究課題/領域番号 |
20K04031
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
岡本 桜子 国立天文台, ハワイ観測所, 助教 (80823377)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 銀河考古学 / 光赤外線天文学 / 近傍銀河 / 銀河形成 / 恒星種族 |
研究開始時の研究の概要 |
すばる望遠鏡の超広視野カメラを用いて、複数の近傍円盤銀河の外縁部を探査する「すばる近傍宇宙論サーベイ」プログラムを実施し、円盤銀河が一般的にハローや厚い円盤等の外縁部構造を持つか否か、またその恒星種族が共通なのか統計的に明らかにする。一つ一つの銀河について外縁部の個々の恒星を検出し、その空間分布と種族情報から、[1] 外縁部構造の有無とその恒星種族、[2] 衛星銀河の空間分布と総数、恒星ストリーム等サブ構造の有無を明らかにする。
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研究成果の概要 |
すばる望遠鏡の超広視野カメラを用いて、5の近傍大型円盤銀河の撮像サーベイを行った。悪天候や装置トラブルによる観測計画の遅延により、本研究で対象としていた7つの銀河のうち、データが得られたのは5つに限られ、それぞれの銀河の観測範囲も予定より限られたものになった。しかしながら観測したすべての銀河について、年齢の古い恒星からなる外縁部構造を発見し、大型円盤銀河において外縁部構造が普遍性のものであるということを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大型の円盤銀河が銀河系で知られているような複雑で豊富な外縁部構造を持つか否か、またその構造に含まれる恒星の年齢や金属量が共通なのかどうかは、銀河の進化過程における矮小銀河降着の影響を測る上で非常に重要である。本研究では、銀河系が含まれる局所銀河群を超えた距離にある複数の大型円盤銀河をターゲットにして、すばる望遠鏡の超広視野カメラを用いることで、その銀河を構成する個々の星を捉え、非常に暗い外縁部構造の存在とその性質を明らかにした。
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