研究課題/領域番号 |
20K04042
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17010:宇宙惑星科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
はしもと じょーじ 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 教授 (10372658)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 金星 / 地表 |
研究開始時の研究の概要 |
金星探査機「あかつき」搭載の近赤外カメラ(IR1)によって撮像された金星夜面の画像データを解析して,金星地表放射率の全球分布を推定するとともに,活火山の探索をおこなう.金星と地球は双子とも言われる惑星であるが,その表層環境を大きく異なっており,金星と地球の表層環境が異なっている理由は解明されていない.地表放射率から金星の化学組成を推定し,活火山探索から現在の金星の活動度を推定することで,金星と地球が異なる表層環境をもつにいたった原因を明らかにする.
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研究成果の概要 |
あかつきIR1カメラが撮像した金星夜面の画像を用いて,金星地表の放射率を推定した.あかつきIR1のデータを精査することで,データの多くが迷光の影響を受けていることが確認されるとともに,放射輝度の較正にも問題のあることが明らかになった.迷光の影響が比較的に小さいデータを選別して地表放射率の推定をおこなったが,較正の問題から定量的な議論をおこなうことはできなかった.迷光補正手法の確立と放射輝度較正のやり直しが必要とされる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金星探査機あかつきが取得した金星夜面のデータは,迷光や放射輝度較正といった問題を抱えているが,それらを補正することで金星地表物質に関する情報を抽出できる可能性がある.金星の地表物質を推定することは,地球の双子とも呼ばれる金星の表層環境が地球と大きく異なっている理由や,地球のような生命を育む惑星が形成される条件を解明することにつながる.宇宙における知的生命の存在確率を議論するための基礎となる知見を創出するものである.
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