研究課題/領域番号 |
20K04049
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17010:宇宙惑星科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 太陽系 / 太陽系外縁天体 / カイパーベルト / 未知の惑星 / solar system / trans-Neptunian objects / Kuiper Belt / undiscovered planets / Neptune / Kuiper belt |
研究開始時の研究の概要 |
Is there an unknown planet in the solar system today? Did additional planets exist during the early solar system? Based on computer simulations, this research will investigate the existence and role of such Kuiper Belt Planet (KBPs) in solar system history. Our results will guide future astronomical surveys that may discover a new planet in the solar system today.
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研究成果の概要 |
太陽系外縁部の遠方のカイパーベルトと呼ばれる領域には謎の天体が多数存在する。本研究では、遠方のカイパーベルトに未発見惑星があると仮定し、それらの影響をコンピュータシミュレーションで検証した。従来モデルでは説明できなかった遠方カイパーベルト天体の特性を、このモデルにより再現することに成功した。地球の1.5~3倍質量で、太陽から200~800 au離れた軌道を持ち、傾斜角30度の惑星なら、現在の観測結果とほぼ一致する。本研究成果により、太陽系外縁部に未発見の惑星が存在する可能性が示唆される。今後、こうした惑星を実際に観測する際の指標となることが期待される。(1 auは、太陽から地球までの平均距離)
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海王星の軌道を超えるカイパーベルト天体は、太陽系における惑星形成の名残であると考えられているため、重要な存在である。従って、カイパーベルトの形成は、太陽系とその惑星(地球を含む)がどのように、どのような条件で形成されたかを理解するのに役立つ。本研究では、カイパーベルトのより遠方領域を分析した結果、太陽系外縁部に未発見の惑星が存在すれば、遠方カイパーベルトの特性がよく説明できると分かった。この惑星の影響を考慮することで、太陽系形成に関する新たな洞察を得ることができる。また、未発見の惑星の存在を予測しているため、今後の日本や国際的な天体観測によって、太陽系内に新惑星などが発見される可能性がある。
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