研究課題/領域番号 |
20K04069
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17020:大気水圏科学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人防災科学技術研究所 |
研究代表者 |
下川 信也 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 水・土砂防災研究部門, 契約研究員 (40360367)
|
研究分担者 |
村上 智一 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 水・土砂防災研究部門, 主任研究員 (80420371)
河野 裕美 東海大学, 沖縄地域研究センター, 教授 (30439682)
水谷 晃 東海大学, 沖縄地域研究センター, 技術職員 (80773134)
中村 雅子 東海大学, 海洋学部, 准教授 (50580156)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | サンゴ / ウミショウブ / 西表島 / 崎山湾・網取湾自然環境保全地域 / 台風 / 生態分布調査 / 海洋大気河川観測 / 数値シミュレーション / 世界自然遺産 / 網取湾 / 崎山湾 / 沿岸海洋生態系 / 海洋観測 / 海洋モデル |
研究開始時の研究の概要 |
サンゴや海草藻場は、熱帯・亜熱帯の海の多様な沿岸海洋生態系を形成し、人間にも多様な恩恵をもたらしている。しかし、現在、琉球諸島をはじめ世界中で多くの沿岸海洋生態系が危機に瀕している。その保全と環境影響評価のためには、空間的側面だけでなく、台風の影響等などの時間的側面も含めた沿岸海洋生態系のモニタリングとその物理環境との関係の解明が必須であるが、研究はいまだ十分でない。そこで、本研究では、西表島の崎山湾・網取湾自然環境保全地域を対象として、サンゴ等に関わる物理環境を、生態分布調査、海洋大気河川観測、数値モデルを総合的に活用し、空間的側面だけでなく、時間的側面も含めて定量的に解明する。
|
研究成果の概要 |
サンゴは,熱帯・亜熱帯の海の多様な沿岸海洋生態系を形成し,人間にも多様な恩恵をもたらしている.しかし,現在,琉球諸島をはじめ世界中で多くの沿岸海洋生態系が危機に瀕している.その保全のためには,空間的側面だけでなく時間的側面も含めた沿岸海洋生態系のモニタリングとその物理環境との関係の解明が必須であるが,研究はいまだ十分でない.そこで,本研究では,国内唯一の海域の自然環境保全地域であり,また,2021年に世界自然遺産にも指定された西表島の崎山湾・網取湾自然環境保全地域を対象として,生態分布調査,海洋大気河川観測,数値シミュレーションを総合的に活用し,サンゴの分布と物理環境の関係を明らかにした.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サンゴ等の沿岸海洋生態系に関わる物理環境として,その平均的な状態や空間的な環境勾配は勿論重要であるが,台風や大陸からの季節風等の海象気象イベント等の時間的な環境勾配も重要である.しかし,そのような物理環境勾配が,サンゴ等の沿岸海洋生態系にどのような影響を及ぼすのかは,十分に解明されていない.加えて,本研究の対象地域である崎山湾・網取湾自然環境保全地域は,近年世界自然遺産へ登録され,また,近隣の石垣島での新空港開港に伴い観光客が増加し,自然破壊の懸念が強まっている.そのため,本地域における沿岸海洋生態系とそれらに関わる物理環境勾配の解明が,学術的にも社会的にも早急にかつ強く求められている.
|