研究課題/領域番号 |
20K04080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17030:地球人間圏科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
樋口 篤志 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 准教授 (90324384)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 積乱雲 / ひまわり8・9号 / フェーズドアレイ気象レーダ / 雲の光学的特性 / 発達期 / レーダ / ひまわり8号 / 発達初期 / ファーストエコー / DFRm / PAWR / 地形性降水 / ひまわり |
研究開始時の研究の概要 |
短時間で急速に発達する積乱雲の挙動の更なる理解は防災・減災の観点から重要である.本研究はひまわり8号日本域観測(2分30秒),フェーズズドアレイ気象データ(30秒)を用いて積乱雲の短時間挙動を捉える.雲の光学的特性に着目し,雲の光学的厚さ,雲粒の放射有効半径を衛星データから推定,発達段階を診断する手法を「1つの積乱雲」に適用し,発達過程を精緻に観察することで危険な積乱雲の発達初期描像を明確にする.
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研究成果の概要 |
急激に発達する積乱雲の発達初期に着目し,ひまわり8号日本域観測(2分30秒間隔),Pフェーズドアレイ気象レーダ(30秒間隔)の高頻度同時観測より,積乱雲の短期間挙動を捉え,「1つの積乱雲の一生」に対してより精緻に発達過程を観察することで雲物理の更なる理解に貢献する.千葉県房総半島で発生した4つの積乱雲を対象として,レーダで検出される前後の雲の光学的な特性の変化を明瞭に捉えることができた.また東京湾沿岸部で発生した積乱雲について,多彩な地上設置観測により精緻に観測することができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
積乱雲の発達期は状態が急激に変化しゲリラ豪雨等の災害に直結するため,挙動の更なる解明は科学的にも社会貢献の観点からも意義が高い.本研究は事例研究ではあるが,「1つの積乱雲の一生」に対し,地上設置レーダと人工衛星による観測を効果的に組み合わせることにより精緻に発達過程を観察するアプローチを構築することができた.
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