配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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研究実績の概要 |
2022年度においては,2021年度末に受理されたR1234yfおよびR1233zd(E)の国際標準状態方程式に関する論文が刊行された(E. W. Lemmon and R. Akasaka, IJT, 43(8), 119, 2022; R. Akasaka and E. W. Lemmon, JPCRD, 51(2), 023101, 2022).これらの状態方程式を収録したISO 17584:2022(冷媒物性)も2022年8月に公開された. また,これらの状態方程式の開発を通して得られた一般化水素結合モデルに改良を加え,R1224yd(Z)の状態方程式開発に適用した.この成果をまとめた論文を作成し,現在,米国標準技術研究所(NIST)において最終的な査読が行われている.査読完了後にIJT誌に投稿する予定である. さらに,一般化水素結合モデルを適用したR1336mzz(E)およびR1132(E)の状態方程式も合わせて行った.前者についてはNISTでの検証が終了し,2022年度末に論文を公表した(R. Akasaka, M. L. Huber, L. D. Simoni, E. W. Lemmon, IJT, 44(4), 50, 2023).後者の論文は2023年度中に作成し,投稿する予定である. R1243zfの状態方程式開発も並行して進めている.この開発では,これまで用いられてきた一般化水素結合モデルを全面的に見直し,2相域の挙動や各項の相関関係が大幅に改善された新たなモデルが用いられている.この成果は,2023年9月にイタリアで開催される欧州熱物性会議(ECTP2023)で報告する予定である.
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