研究課題/領域番号 |
20K04353
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分20010:機械力学およびメカトロニクス関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
松永 信智 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 教授 (10363508)
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研究分担者 |
岡島 寛 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 准教授 (40452883)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ビジュアルアシスト制御 / 複合現実 / パーソナルビークル / 仮想隊列制御 / 視線コントロール / 拡張空間 / トレーニング / 自立支援 / 複合現実(MR) / ビジュアルアシスト制御系 / 拡張現実感 / 福祉車両 / 仮想隊列制 / 拡張現実 / 操作の誘発 |
研究開始時の研究の概要 |
利用者の視線は外部から直接制御することは難しい。そこで本研究では,現実世界に仮想現実を反映する拡張現実(AR)やそれらを融合する複合現実(MR)を利用した操縦支援システムを構築する。利用者の視線コントロールを制御工学的にとらえ,視線を可視化し制御することで,利用者の操作を誘発することで利用者の操作を誘発する手法を提案する。また,福祉車両の操作性向上や利用者の能力の維持・向上を目指したリハビリへの応用についても検討する。
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研究成果の概要 |
身体機能の低下した障害者や支援の必要な高齢者などモビリティハンディキャップのある人々を支援するため、パーソナルビークル(PV)が広く使われ始めている。複合現実(MR)を使ってPVの操作環境を改善すると共に、利用者の注意を制御できれば、現実世界での操作性と安全性は改善すると思われる。本研究では、MCVオブザーバを用いて、運転中の視線位置の計測と分析を行った。MRを利用して注目すべきエリアを実時間で強調することで、視線を誘導するトレーニングシステムのプロトタイプを作成した。最後に,NASA-TLXの実験結果から、初心者にとって視線の動きがPVの操作の上達に深く関連していることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MR上の仮想PVを見ながら運転することで、PVの操作性を改善する人間機械系の設計スキームが注目されている。安全なシステムの構築には、利用者の注意を常に一定のレベルに維持し、安全性を担保する必要もある。近年のウエラブルセンサの進化により、実時間での視線計測が可能となり、拡張空間の仮想オブジェクトを効果的に修飾することができるようになった。 この結果、的確なトレーニングを施すことで、自ら運転ができるようになる高齢者はかなりの数に達すると考えられる。今後、世界に先駆けて超高齢社会に突入する我が国においては、高齢者の自立支援のために常に学習を促進するスキームに取り組む必要がある。
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