研究課題/領域番号 |
20K04365
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分20010:機械力学およびメカトロニクス関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
熊澤 典良 鹿児島大学, 理工学域工学系, 准教授 (60284907)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 視覚障がい者 / 進路誘導 / ジャイロモーメント / 運動アシスト / 力覚呈示 / 方向誘導 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,視覚障害者が伴走者の誘導を受けないで陸上競技場のレーン上を疾走できる誘導支援システムを開発することである.視覚障害者の陸上競技には目の代わりとなる伴走者が必要であり,伴走者には走者以上の運動能力と視覚障害者とをつなぐガイドロープにより進行方向を伝える技術が要求される.開発する誘導支援システムはレーンや方向を意識することなく,走ることのみに集中してできる進路呈示を目指しており,身体に装着するジャイロモーメントを用いた力覚呈示装置によって進路の修正が繰り返されて誘導されていく.誘導の自然さはそれにより乱される集中力を計測して評価し,ジャイロモーメントを適切に制御することで実現する.
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研究成果の概要 |
本研究で開発した装置による進路誘導の可能性を実験により検討した.我々の開発した装置はジャイロモーメントを利用しており,運動アシスト装置としても力覚提示装置としても使用可能である.陸上競技場の曲走路において,装置を大腿部に装着して全力疾走実験を実施し,大腿部に付加する補助力による進路誘導の可能性を見出した.開発した装置を運動支援ではなく力覚呈示に利用することでも,進路誘導が可能であることを実験により示すことが出来た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジャイロモーメントを応用した疾走時の運動支援ならびに進路誘導に関する研究例は少ない.陸上競技場における疾走およびそのトレーニングにおいて我々が開発を続けるシステムを使用することで,視覚障がい者が伴走者の力を借りず単独でそれらの運動を実施できる可能性を見出した.視覚障がい者が伴走者の力を借りずその支援からの解放されることは社会的に大きな意義がある.
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