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動的均質化法にもとづく弾性・音響メタマテリアルの設計法構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K04367
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分20010:機械力学およびメカトロニクス関連
研究機関工学院大学

研究代表者

山本 崇史  工学院大学, 工学部, 教授 (30613640)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワード均質化法 / 最適化 / 多孔質材 / 吸音材 / 吸音率 / 微視構造 / トポロジー最適化 / 音響メタマテリアル / 構造・音響連成 / 密度度法 / 吸音 / 遮音 / 密度法
研究開始時の研究の概要

弾性・音響メタマテリアルは共振系や共鳴系を有する単位構造を波長以下の間隔で周期的に並べた人工構造材料で,等価特性が負になる周波数帯で特異的な機能を発現し,これまでにはない波の伝播制御ができるものとして注目されている.本研究では,構造・音響連成問題に対して適用できる動的均質化法を構築し,抜本的な構造設計が可能となるトポロジー最適化手法を組み合わせ,革新的な構造を有する弾性・音響メタマテリアルを創出する.また,積層造形法により試作し,検証実験を行う.

研究成果の概要

構築した動的均質化に,密度法にもとづくトポロジー最適化を組み込むことを検討していたが,密度法にもとづくトポロジー最適化の収束性に問題があることが分かった.スケールをまたいだ随伴変数による設計感度は,差分感度と1%以内の精度で一致しており,感度解析には問題ない.今後も引き続き検討する.
並行して低周波数の吸音率を向上させるため,独立気泡を周期的に混在させ,流路を屈曲化する新たな微視構造を考案した.垂直入射した音波の伝播方向を約45度傾けることができ,一種のメタマテリアルと言える.計算検討の結果,厚さ10mmで1kHzの吸音率0.5 を達成した.また,3Dプリンターで実際に試作しその効果を検証した.

研究成果の学術的意義や社会的意義

吸音という現象は,音波が微細な流路を伝播するときに発生する音響エネルギーの損失に起因するため,吸音材は連続気泡で構成されるのが通例であるが,その逆に独立気泡を混在させることで,向上させることが難しい低周波数帯域の吸音率を改善することができた.3Dプリンターで造形した多孔質材でその効果を実験的に検証することはできたが,実際の発泡系吸音材においてどのような化学的プロセスで実現できるかが課題である.今後,別の応用例を含めて情報発信することで当該分野の専門家との協調を図る.

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 学会発表 (8件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 低周波数域における吸音率向上を目的とした 均質化法による発泡系吸音材の微視構造検討2023

    • 著者名/発表者名
      李知桓,山本 崇史
    • 学会等名
      自動車技術会関東支部学術研究講演会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] ENHANCE SOUND ABSORPTION COEFFICIENT IN LOW AND MID FREQUENCY RANGE BY ALTERNATING OPEN AND CLOSED PORES2023

    • 著者名/発表者名
      Zhihuan Li, Takashi Yamamoto
    • 学会等名
      ICSV29
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 吸音率向上を目的とした均質化法による発泡系吸音材の微視構造検討2022

    • 著者名/発表者名
      李知桓,山本 崇史
    • 学会等名
      日本機械学会 Dynamics and Design Conference 2022
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 低周波数域における吸音率向上を目的とした 均質化法による発泡系吸音材の微視構造検討2022

    • 著者名/発表者名
      李知桓,山本 崇史
    • 学会等名
      2022 制振工学研究会 設立 35 周年記念技術交流会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] レゾネータとメンブレンを用いた二重璧音響メタマテリアルによる音響透過損失向上検討2021

    • 著者名/発表者名
      織田 高穂, 山本 崇史
    • 学会等名
      Dynamics and Design Conference 2021
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 散逸エネルギー最大化を目的とした多孔質材吸音材微視構造のマルチスケールトポロジー最適化2021

    • 著者名/発表者名
      山本 崇史, 山川 啓介, 桂 大詞, 遊川 秀幸, 大下 浄治
    • 学会等名
      Dynamics and Design Conference 2021
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 底面を薄膜化したレゾネータによる二重壁音響メタマテリアルの音響透過損失の向上検討2020

    • 著者名/発表者名
      小高 良介, 山本 崇史
    • 学会等名
      Dynamics and Design Conference 2020
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 吸音率最大化を目的とした多孔質材微視構造のトポロジー最適化2020

    • 著者名/発表者名
      山本 崇史, 山川 啓介, 桂 大詞, 遊川 秀幸, 大下 浄治
    • 学会等名
      Dynamics and Design Conference 2020
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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